正人ロスを起こしたい。『半分、青い。』中村倫也インタビュー (3/4ページ)
演じることは、凧揚げのようなもの
――中村さんは、同時にさまざまな役を並行して演じられることも多いですよね。気持ちを切り替えるために意識していることは?
演じるって、基本的には凧揚げみたいなもの。凧が揚がっているとき、そのひもを持つ人は地面にいるじゃないですか。芝居もそれと似ているんです。いろんな役の凧を揚げているけれど、自分は地面の上に立っている。Aの役をやったら凧を回収して、次の日はBの凧を揚げて、みたいな。
――その切り替えに苦労することはないですか?
そうですね。役に引っ張られるタイプではないので、人格的な切り替えは難しくありません。だって、演じる役はすべて別の人間だと思っているから。もちろん、自分の人生や経験とリンクさせてはいるけど、それは凧揚げの糸の部分の話。普段の自分に近いなっていうキャラも、遠いなっていうキャラも、凧はその都度同じだけ揚げないといけない。だからこそ、全部の役を自分だとは思っていないんです。
――とはいえ、不思議なことにどんな役を演じてもそれが中村さんに憑依しているようにさえ感じるんです。「カメレオン俳優」という言われ方もよくされていますけど、ご自身はそう評されることについてどう思われますか?
本望です。18歳でデビューしたときに「いろんなことをやるけど、結局実態がつかめない」って思われ続けたいと考えていたんですよね。役者としてはあまりよくないことかもしれませんが。きっとパーソナルな部分に惚れてもらったほうがいいと思うので。でも、見る作品によって「中村倫也に合う役はこれだよね」っていうのが百人百様ちがう意見を持ってもらえるような役者になりたいと思っていました。だから、今度は「きっと正人こそ中村倫也のハマり役だね」って思ってもらえるように演じたい。
絶対正人ロスを起こしたい
――朝ドラ出演は2回目だそうですが、ご自身の俳優人生にとってどんな意味合いを持ちますか?
朝ドラに出られることは、役者として誉ですね。