蓮舫議員「お前が言うな!」と叩かれる記憶問題

まいじつ

madss / PIXTA(ピクスタ)
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国会で久々に立憲民主党副代表の蓮舫参議院議員のことが話題になった。

蓮舫議員は5月10日に行われた加計学園問題を巡る参院予算委員会の参考人招致で、柳瀬唯夫元首相秘書官に「記憶を自在になくすのか」などと詰め寄った。これに対してインターネット上では《お前が言うな!》という投稿が殺到した。自身の“二重国籍問題”において、記憶頼みで発言を二転三転させた姿が有権者の記憶に新しいからだ。

「奇しくも前日の9日、オーストラリア連邦議会が選挙当時に二重国籍を保有していたとして、議員5名に対して議員資格の無効を言い渡したことがニュースになりました。ところがEU諸国をはじめ、世界ではすでに約90カ国の国で一般市民の二重国籍が認められおり、政治家が二重国籍であることを認めている国もあります。例えば、アメリカ、カナダ、ドイツ、イギリスなどです。これらの国では、二重国籍であることを公表して選挙に挑んだ結果、国民に選ばれたのであれば、ほかの国籍を有していても問題はないと考えられています」(国際ジャーナリスト)

二重国籍についての議論がなかったのはなぜか

蓮舫議員は「どんな人でも差別をされない、多様性のある社会の実現を目指す」と、当時リベラル政党である民進党の党首だったことからそう持論を展開していた。

「そうであれば、台湾国籍を離脱せず、二重国籍のまま議員辞職をし、堂々と次に再選されればよかったのです。そうすれば、2008年で止まってしまっていた国籍法改正についての議論を進めることができたでしょう。疑惑や不信感を与えながら活動をするよりも、二重国籍として再度出馬をして当選する方が納得がいく国民は多かったと思います」(政治アナリスト)

主要先進国では当たり前になっている二重国籍が、日本ではなぜ権利として認められないのか。二重国籍を認めることには、どんなメリットやデメリットがあるのか。蓮舫議員には自らの進退をかけて、こうした議論へとつなげていってほしかった。

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