新緑まぶしい春のさわやかさに反してこの時期に増加する自殺 (2/2ページ)

心に残る家族葬

精神的ストレスだけでなく、この急激な気温の変化は体にとっても大きなストレスになる。自律神経のバランスが崩れ、疲れが取れず、だるくなる。ここに精神的強いストレスが加われば、立派なうつ予備軍である。

■うつを予防する

精神的・肉体的負担のかかるこの季節。誰しもかかる可能性のあるうつを予防するにはどうしたらいいか。

うつ病の原因はまだ研究段階ではあるが、脳内神経伝達物質「セロトニン」の欠乏が原因に繋がるという考え方が有力だ。セロトニンは「トリプトファン」から生成されるので、これを多く含む食べ物を意識的に摂取することが大切だ。肉・乳製品・納豆・たらこである。また室内にこもって日の当たらない生活をすることもよくない。軽く汗ばむ程度の運動はストレス値を下げる。

現在は心療内科など、受診しやすい病院が増えた。眠れない、頭痛がひどい、物忘れが多くなるなどの症状が見られたら、早めに受診してはどうだろうか。また、厚生労働省は自殺対策強化月間だった3月にLINE相談を実施した。これには1129件の相談があったと発表されている。初めての取り組みだったが、20才以下からの相談が大半であった。このような手軽なサービスが広く浸透してくれると自殺への大変な抑止力となることだろう。

気持ちの良い季節を心地よく過ごすためには、心にも体にもメンテナンスが必要である。

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