かつてアメリカ先住民が築きあげた、失われた都市「カホキア」の遺跡(アメリカ) (3/4ページ)

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 人口過密や過剰な狩猟、環境の悪化、気候変動、伝染病や戦争がその要因と考えられたが、この地が見捨てられた最大の原因は洪水だった。

 2015年、カホキアの北、数マイルのところにある、ホースシュー湖やグラッシー湖から採取した堆積物を分析したところ、1100年~1400年の間に少なくともふたつの大規模な洪水があったことがわかった。これは、カホキアの人口が減り始めた時期と一致する。


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モンクの丘 image credit:Steve Moses / Flickr

 これらの湖に堆積物がたまるには、ミシシッピ川の水位は海抜より10メートルも上昇したはずだ。このせいで、付近の穀物が水浸しになって食糧不足を引き起こした。結局、人々はこの町を捨てて移住することになり、ほかの先住民族と同化した。

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image credit:Bart Everson / Flickr

 かつて繁栄を誇ったカホキアの遺跡は、1982年に「カホキア・マウンド州立史跡」として世界遺産に登録された。2200エーカーのこのエリアには、70以上のマウンドが点在している。
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