青葉、青じそ、青りんご...緑色なのになぜ「青」なのか、専門家に聞いてみた

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青葉繁れる「新緑」のイメージ(ume-yさん撮影、Flickrより)
青葉繁れる「新緑」のイメージ(ume-yさん撮影、Flickrより)

[となりのテレ金ちゃん-テレビ金沢]2018年5月7日放送の「仰天コロンブス」のコーナーで、「緑なのになぜ青と呼ぶのか」について調べていました。

「目には青葉 山ほととぎす 初鰹」という今の季節にぴったりの俳句。しかし、新緑が美しいはずなのになぜ「青」なのでしょうか?

青葉繁れる「新緑」のイメージ(ume-yさん撮影、Flickrより)

古代は4色で表現していた

青葉以外にも、緑なのに青と呼ぶものはたくさんあります。青菜、青じそ、青唐辛子、青りんごなど。

生命力を感じる鮮やかな緑色なのに「青」。青果も「青」です。近江町市場の青果店を訪れると、由来はかなり昔からでは? との話でした。

日本語に詳しい金沢大学の加藤教授によると、古代には色を表す言葉は、黒・白・赤・青しかなかったそうです。

赤は、「明かし」が語源で、暖色系の明るい色を表現。「赤の他人」や「赤っ恥」などの言葉は、「明らかな他人」、「明らかな恥」という意味を持つことを考えるとその語源も納得です。

黒は、寒色系の色を表現、白は、「著しい」が語源ではっきりした色を表現、青は「淡し」が語源でぼんやりした色を表現していたそうです。

古代の人は、4つの色で明るさや明瞭さを表現していました。

そして、緑は「瑞々しい」が語源で、色の名前になったのは、江戸時代半ば以降。本格的に使われるようになったのは明治時代以降というわけで、昔からある緑色のものは「青」と呼ぶことが定着しているのです。

現在、色を表す言葉は400以上。世界はより鮮やかとなりました。4つしか色がないなんて味気ないと思うでしょうが、それは現代人の感覚で、昔の人は言葉をたくさん使わずに明るさや明瞭さを表現していたのです。(ライター:りえ160)

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