「廃校」の食品工場化が進んでる! 生ハムにシイタケ、とくにアワビ養殖は全国各地で (3/4ページ)

Jタウンネット

やはり教室で熟成されているようだ(画像は文科省廃校活用事例集より)
やはり教室で熟成されているようだ(画像は文科省廃校活用事例集より)

食品の製造や加工の場として利用されている例はそれほど多くないのだが、酪農工場やミネラルウォーターのプラント、シイタケ栽培工場、醸造所(醸造蔵もある)など、なかなか学校(厳密には元学校だが)とはイメージが結びつかないユニークな事例もある。

そんな中、なぜか複数の事例があるのが「アワビ養殖場」だ。他の事例ももちろん何例かあるのだが、アワビ養殖場の事例はざっと見ただけで全国各地に4~5例存在する。廃校で養殖されたアワビはすごくおいしくなるとか、なにかアワビならではの理由があるのだろうか。

Jタウンネットが、2017年10月から鹿児島県南さつま市で廃校でのアワビ養殖に取り組む企業、鹿児島水産センターに取材を行ったところ、担当者は「もともと廃校を利用しようと考えていた」と話してくれた。

廃校を利用することで、同規模の施設を新たに立てるよりもコストが抑えられるためかとも考えたが、担当者はむしろ地域貢献の意味合いが大きかったと話す。

「この地域には廃校がかなりたくさんあるので、事業を展開する上で是非とも活用させていただこうという考えは最初からありました」

もちろん、それだけが理由ではない。既存の施設を使用してアワビ養殖をする際、廃校がその他の施設に比べて選びやすい理由が、いくつかあるという。

まず、アワビの陸上養殖では海との距離があまり関係ない。海水は利用するのだが、アワビを入れた養殖槽に注ぐ前に海水を一度濾過する必要があり、どちらによせ直に海水は使えず、汲み取る必要がある。もちろん、輸送コストとの兼ね合いもあるが、海の目の前の廃校でなければいけない、ということはない。

次に、アワビ養殖は温度16~18℃に保つ必要があり、夏や冬は冷暖房設備が不可欠となる。

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