線路幅が違っても、直通運転できる 「フリーゲージトレイン」って、どんな技術なの? (1/2ページ)

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橿原神宮駅(: : Ys [waiz] : :さん撮影、Flickrより)
橿原神宮駅(: : Ys [waiz] : :さん撮影、Flickrより)

近畿日本鉄道は2018年5月15日、車輪の左右間隔を軌間(レール)に合わせて自動的に変換し、幅の異なる軌間を直通運転できる電車「フリーゲージトレイン」(以下、FGT)の実用化に向けた検討を始めた、と発表した。

実用化されれば、レール幅の異なる路線を乗り換えなしで直通運転することができ、運行の利便性が高まる可能性があるというが、いったいどんな技術なのだろう。

実現されると乗り換えがなくなる

橿原神宮駅(: : Ys [waiz] : :さん撮影、Flickrより)

近鉄のFGT検討対象区間は、京都駅(京都市)から吉野駅(奈良県吉野町)。この区間は、京都から大和西大寺(奈良市)までの「京都線」、大和西大寺から橿原(かしはら)神宮の「橿原線」、そして橿原神宮から吉野の「吉野線」で構成されている。

しかし京都線・橿原線は「標準軌」(1435ミリメートル)、吉野線は「狭軌」(1067ミリメートル)と、レールの幅が異なっている。そのため、京都駅から吉野線の各駅に行くには、橿原神宮前駅での乗り換えが必要となる。

FGTとは、車輪を左右に伸縮させることで、どちらの幅でも同じ車両で走れるようにするもの。仮に実用化されると、京都駅から京都線・橿原線を経由し、橿原神宮前駅からレール幅の異なる吉野線を経て、吉野駅まで直通運転が可能になり、時間の短縮につながる。

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