ハンドオフで前へ。サッカーから転向5年目、サクラセブンズ小笹知美の可能性。 (2/2ページ)

ラグビーリパブリック

 セブンズ学生日本代表(2014年)、日本選抜(2015年)と成長の階段を昇り、セブンズ日本代表にたどり着いたのは、2017年6月におこなわれたワールドラグビー女子セブンズシリーズ 2016-2017・第7戦 フランス大会だった。

「ただその頃は、まだ自信が持てなかった。必死にやっていただけでした」

 それが変わってきたのは、昨年12月アタマのセブンズ ワールドシリーズ2017-2018・第1戦・ドバイ大会あたりからだ。

「イングランド戦でトライを取ったり、結果を残せるようになって少しずつ自信を持ってプレーできるようになってきた感じはします」

 チームに期待される自分の役割を理解してプレーする。

「ボールキャリーでゲインする。ディフェンスで激しくプレーする。そういったことにフォーカスしています」

 ハンドオフをしながら前に出る姿がよく見られる。「足が速くない。でも体はそこそこ大きいので」と自分のことをよく理解し、我がスタイルを築いた。

 ラグビーを始めた頃は60キロだった体重は73キロになった。

 ただ、重いとは感じない。筋肉の量が増え、引き締まっている。自分が先頭を切って走り、ゲインすることがサクラセブンズのスタイルを出すことにつながるのだから、もっと激しく、さらに大きくなることが求められていると自覚する。

「去年サクラセブンズでプレーし始めてから、もう1年。それを考えると、オリンピックまでの約800日というのは、すぐにやって来る。その舞台に立てるかどうかは自分次第。誰よりも努力するのは当たり前だと思います」

 いま26歳。大舞台へ、誰よりも濃密な20代を過ごす。

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