紙芝居屋の意外な歴史【1】ルーツは江戸時代の幻灯と、明治・大正時代の紙人形芝居 (2/4ページ)
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紙芝居
高さ10cm、横幅5cmほどの紙の表裏に絵を描き、ひっくり返すことで動いているように見せます。パラパラ漫画に近い効果があったようです。紙人形が芝居をするから「紙芝居」と呼ばれるようになりました。
後にこれは、区別するために「立絵(たちえ)」と称されることになります。対して現代の紙芝居は「平絵(ひらえ)」と称されています。
立絵の紙芝居は、祭りの晩、神社の境内に設置されたテント小屋で演じられました。三畳ほどの空間の小さな劇場です。主なターゲットは子どもで、代表的な演目は「西遊記」。孫悟空はいつの時代も人気者でした。
紙芝居のルーツは江戸時代の幻灯「写し絵」この元祖紙芝居もまた、前身となる芸能がありました。それは江戸時代に流行した寄席芸「写し絵」。ガラス板に描いた絵を、幻灯機によってスクリーン(和紙の幕)に映写するというものです。
しかもただ映すだけでなく、これもパラパラ漫画のように何パターンかの原画を用意し、絵が動いているように見せます。さらに背景用、人物用など何台もの幻灯機を駆使してダイナミックな画面を作り、語りや鳴り物を加えてドラマを作りました。
後に「アニメーションの原点」と呼ばれる写し絵は、江戸庶民の心をつかみ、寄席や屋形船で披露されました。説経節・歌舞伎・文楽・落語などから題材をとった演目が多く、怪談も人気があったようです。
