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14年目の交流戦「セ・リーグが弱い本当の理由」

 「パ高セ低」、それがプロ野球・交流戦の傾向だ。2005年に導入された交流戦は、今年は14年目を迎える。セ・リーグ側は交流戦で勝ち越したのは、09年だけ。セ6球団は交流戦を「鬼門」と位置づけており、
「できることならば、やりたくない」
 とボヤいている。
 セ・リーグは本当に弱いのか? 交流戦が導入された05年以降、日本シリーズを制したセ・リーグチームは3球団だけ。07年の中日と09年、12年の巨人がそうで、巨人がシリーズ連覇に失敗した13年以降にいたっては、全てパ・リーグチームが日本一に輝いている。
 13年以降、日本シリーズのリーグ別勝利数だが、パ・リーグ20勝、セ・リーグ9勝。交流戦はシーズン中なので、「この時期はたまたま優勝チームの調子が悪かった」との言い訳も立つ。しかし、真剣勝負の日本シリーズでもここまで差が開くとなれば、「セ・リーグとパ・リーグの実力差はある」と言わざるを得ないだろう。

「昨年の交流戦では、巨人がドロ沼の連敗街道にあって、非常に苦しんでいました。15年もDeNAは、交流戦前は首位だったのに、3勝14敗1分けと大きく負け越し、ペナントレースも最下位で終了してしまいました。同年、中畑清監督(当時)は責任をとって辞任し、『交流戦がなかったら…』とファンは悔やみました」(スポーツ紙記者)
 セ・リーグ球団のスタッフに「敗因」について聞いてみた。個人的な見解と前置きしたうえで、「ピッチャーの差」と答えていた。
「パ・リーグは指名打者制、つまり、ピッチャーは打席に立ちません。セ・リーグの投手は打席に立たなければならないので、マウンドで自軍の打順を考えながらピッチングをしてしまうんです。これは習性ですね。前イニングで、自軍の攻撃が6番バッターで終わったとします。『このイニングを投げたら、次の攻撃で9番の自分に打席がまわってくる。ここで代打、このイニングで交代だな』と考えてしまうんです」
 通常シーズンで打順がまわってこないパ・リーグの投手は、「投げること」に専念する。こうしたシーズンの過ごし方がレベルアップにつながっているのだという。

 また、セ・リーグ出身のプロ野球解説者は「配球の傾向」も挙げていた。

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