おすすめの恋愛小説20選! 幸せについて考えさせられる……大学生のうちに読んでおきたいラブストーリーは? (5/6ページ)

学生の窓口

16.『きらきらひかる』江國香織 ~大切に思う気持ちは変わらない~

アルコール依存症の妻と、ゲイの夫と、その恋人。3人の奇妙で、アンバランスな関係の元に成り立つ結婚生活を描いた小説です。
結婚しているからと言って、誰もが満ち足りた絵に描いたような幸せを過ごしているわけではありません。夫婦の数だけ、愛の形がある。既存の価値観に左右される必要はないはずだ、と伝えてくれる一冊です。

17.『星の王子さま』サン・テグジュペリ ~どんなに傷つけられても、愛しく思う気持ち~

星の王子様

『星の王子さま』は実は愛の話である、ということはご存知でしたか? 奔放なバラに愛想を尽かした王子さまはさまざまな星を訪ね、地球に辿り着きます。そこで、パイロットにバラのことを話していくうちに何よりも大切で愛しい存在であることに気づきます。
自分が傷ついても、相手を愛する気持ちを教えてくれる、世界中に愛された物語です。

18.『異類婚姻譚』本谷有希子 ~結婚は、甘いばかりじゃない~

あるとき、夫婦の顔が似てきたことに気づいた主人公は、はじめはもがくものの、やがて似て行くことで楽になることに気づき、受け入れるようになっていきます。
だらしのない夫と、それを許容してしまう妻。相手のことが「好き」だから結婚したのか? 一緒にいて「楽」だから結婚したのか? 結婚の影の部分にスポットをあてた民話的小説です。

19.『マチネの終わりに』平野啓一郎 ~心に想う人があっても違う人と結婚できるのか?~

運命の相手とも言える女性と出会った主人公。彼女には婚約者がいたものの、やがて結ばれます。しかし、ある1通のメールにより2人は別々の道を歩んでしまうことになるのでした。
それぞれ別の人と結婚し子供を授かりますが、2人の心からお互いの存在は消えることがありません。心から愛した人と、今目の前にいる必要な人。どちらを選ぶべきだったのか。自身が結婚を決める際にも参考になりそうな一冊です。

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