魚沼産コシヒカリがランク落ち!「うまい米の条件」とは?

まいじつ

(C)freeangle / PIXTA(ピクスタ)
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コメの味を格付けする一般財団法人『日本穀物検定協会』が2018年3月に、2017年産の米の『食味ランキング』を発表し、特Aが設けられた1989年から唯一、28年連続で最高評価を受けてきたブランド銘柄米『魚沼コシヒカリ』を初めて最高の特AからAに評価を下げた。新潟県産コシヒカリでは『中越コシヒカリ』もAにランク落ちしたが、新潟の上越、下越、佐渡は特Aと評価され、県内で明暗が分かれた。

魚沼では「われわれの分析によれば、2017年産米が前年より大きく悪くなったわけでもないから、何が原因で評価が下がったのか知りたいです」と困惑を隠せない。一方、日本穀物検定協会では「各産地が努力した結果、よいお米が増えてきているのではないか」と今回の判定を分析している。

「ランキングは特AからB’までの5段階評価で、専門の係員20人が複数産地のコシヒカリのブレンド米を基準米として、白飯の外観、香り、味、粘り、硬さを比較しながら食べ、総合評価の6項目で評価しています。今回、特Aに選ばれたのは北海道の『ゆめぴりか』など43銘柄で、エントリーした151銘柄の約3割に上っています。埼玉県の『彩のきずな』や高知『にこまる』、佐賀『夢しずく』、青森『青天の霹靂』は初めての特A獲得でした」(検定協会)

大事なのはランクより「精米日」

特Aが3割もあるのはいかがなものか? と指摘したくなるが、そもそもおいしいご飯は水と炊飯器と研ぎ方、炊き方がそろえば、そうランクは気にしなくてよいといわれている。

「実はひとくくりに魚沼産といっても、Aさんは丹精込めて栽培するけれどもBさんは稲任せという場合もあります。わずかに1キロメートルの距離だけ田んぼが離れたとしても、味は全く違ってくるのです。水分や形状などの基準で不合格にならない限り、O地区もN地区もAさんの米もBさんの米も、みな混ざって出荷されていきます。本当を言えば、よりきめの細かい食味による検査・分別・流通のシステムは確立されていないのが現状です」(食品ライター)

米は生鮮食料品なので、“精米日”を確認することがうまい米を見分ける方法だという。特A評価にこだわる必要はそんなにないのだ。

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