稲葉代表監督の嘆き!侍ジャパンに選手が集まらない (2/2ページ)
人件費が足らないそうだ。
「侍ジャパンの常設が決まり、開幕前に海外チームと試合をしています。その対戦チームの渡航費を含めたギャラ、球場を抑え、その準備に要する費用が掛かって…。侍ジャパンはNPBの新しい収入源にするつもりでしたが、安定するまでもっと時間が掛かりそう。WBCという4年に一度、それも1か月弱の大会のために専門スコアラーを雇うのは、先の先」(前出・関係者)
選手個人の力に頼る部分が大きいというわけだ。ならば、プロ野球よりも次世代を担う学生の大会を視察する時間をもっと割くべきだろう。
「U−23はクライマックスシリーズ、日本シリーズと日程が被るため、どの球団も23歳以下の主力選手の派遣に難色を示しています。11月の日米野球にしても、稲葉監督がめぼしい若手選手名を挙げると、Aクラス入りが濃厚なチームの首脳陣は即答を避けます。選手の疲労、故障など万が一のことがあると…」(球界関係者)
お客を呼べるトップ選手が集まらないとなれば、ファンの関心も高まらない。12球団は全面協力を口にしていたが、実際は違うようだ。
稲葉監督の視察は、お目当ての選手を探すのではなく、「派遣を承諾してもらうための地均し」なのかもしれない。NPBは国際試合が開催される日程について協議していかなければ、侍ジャパンを魅力的なチームに成長させることはできないだろう。(スポーツライター・飯山満)