都営大江戸線は、赤紫?マゼンタ?ルビー? 都交通局に「何色ですか」と聞いてみた (2/3ページ)

Jタウンネット

地はピンクでラインカラーは赤紫といった趣(2018年6月、新宿で撮影)
地はピンクでラインカラーは赤紫といった趣(2018年6月、新宿で撮影)

都営地下鉄を管轄する東京都交通局のサイト上では、大江戸線のラインカラーの説明はない。ネット上で見かける情報ではマゼンタとしているものが多く、一部にルビーとしているものもある。

マゼンタがどのような色なのか説明しづらいが、ややピンク寄りの赤紫といったところ。日本工業規格(JIS)の「色の表示方法」では「明るめの赤紫」となっている。

JISの「色の慣用名」などから逆引きすると、確かにマゼンタかルビーレッドあたりのようで、(JIS上の)赤紫だと少々淡いように思える。想像はここまでにして、公式には何色ということになっているのか、Jタウンネットは東京都交通局に取材を行った。

「マゼンタです。別の表現では『牡丹色』とすることもあります。東京メトロでルビーという表現を使われているとうかがっていますが、都営地下鉄が行ったことはありません」

明確に色規定などがあるわけではなく、JISなどで示されている一般的なマゼンタが、そのままラインカラーだという。なぜマゼンタという、直観的には分かりづらい色としたのだろう。何か深い理由があるのか。

「1970年に当時の営団地下鉄(編注:後の東京メトロ)と都営地下鉄との間でラインカラーについての協議が行われ、当時はまだ計画のみだった大江戸線を『マゼンタライン』とすることが決定した、との資料はあります。しかし、なぜマゼンタとなったのか詳細は残っていません。関係者レベルでどのような色にしたいか、さまざまな思いはあったかと考えられますが、現存する資料からは分からないのが実情です」

ツイッター上などでは、ここ数年導入されている新車両のカラーリングがマゼンタよりも鮮やかで、ラインカラーが変わったのではとの声も見られたが、48年前にマゼンタと決定して以来、ラインカラーはずっとマゼンタのまま。

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