歴史美女が実践した「健康長寿」食生活(6)卑弥呼を80歳まで長生きさせた「古代野菜汁」 (1/2ページ)
歴史上の美女たちは食による下支えで、人生を謳歌してきた。「健康長寿」には、いつの時代も根拠がある。
「魏志倭人伝」によれば、2~3世紀に存在した邪馬台国の女王・卑弥呼が亡くなったのは、中国の正始8年(247年)前後。古代食に詳しい永山氏が言う。
「女王の座に就いた年代から逆算すると80歳前後まで生存していたことになり、大変な長寿なんです」
魏志倭人伝にはさらに、〈其人壽考或百年或八九十年〉(邪馬台国人は長命で、100歳や80~90歳の者もいる)と記されている。
確かめるすべはないが、大陸の人間から見た邪馬台国人は長寿に見えたようだ。
「魏志倭人伝に『倭の国は温暖で、冬も夏も野菜を食う』とある。野菜の摂取量と寿命は比例すると言われており、長生きに野菜は欠かせない。野菜に含まれているカロチンやビタミンCなどは病気に対する抵抗力を高め、体細胞の老化を防ぐ作用で知られている。野菜は長寿の薬と言っても決して過言ではない。ネギ、のびる、みつば、せり、はこべら、ゴボウ、栗、クルミ、豆類などを煮込んで、古代野菜汁として食したそうです」(永山氏)
健康長寿には野菜、それも旬の物をたくさん食べることを卑弥呼が教えている。
卑弥呼同様、野菜食で長寿だったのがテューダー朝最後の君主・エリザベス1世(1533~1603)だ。
「エリザベスの治世下はイングランドの国際的な地位を高めた時。1588年のスペイン無敵艦隊に対する勝利で英国史における最も偉大な勝利者、黄金時代の統治者として、たたえられている」(文学博士の吉川隆氏)
そのエリザベス1世が好んだ野菜料理は主にシチュー(ポタージュ)だった。
タマネギ、エンドウ豆、ホウレンソウ、カブ、ニラ、ニンジンなどとともに、この時代に登場した芽キャベツなどを煮込んだという。