RADWIMPSの新曲「HINOMARU」抗議行動に批判炎上
音楽バンド『RADWIMPS』が6月6日に発売したニューシングル『カタルシスト』で、カップリングになっている曲の『HINOMARU』が、「軍歌のようだ」「ナショナリズムを高揚させる」など批判を浴びている。
批判されたのは《さぁいざゆかん 日出づる国の 御名の下に》、《気高きこの御国の御霊》という部分の歌詞だ。批判についてボーカルで作詞作曲を担当している野田洋次郎は、8日にツイッターでコメントを発表した。
HINOMARU
ただまっすぐに届きますように。 pic.twitter.com/McV51WYoX0
— Yojiro Noda (@YojiNoda1) June 8, 2018
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画像に記された内容は次のような文章だった。
《日本に生まれた人間として、いつかちゃんと歌にしたいと思っていました。世界の中で、日本は自分達の国のことを声を大にして歌ったりすることが少ない国に感じます。歴史的、政治的な背景もあるのかもしれません。色んな人がいて、色んな考え方があります。誰の意思や考え方も排除したくありません。僕はだからこそ純粋に何の思想的な意味も、右も左もなく、この国のことを歌いたいと思いました。自分が生まれた国をちゃんと好きでいたいと思っています。好きと言える自分でいたいし、言える国であってほしいと思っています。まっすぐ皆さんに届きますように。》
この野田のツイートにも批判が集まり、11日に再度、関連投稿をしている。
Sincerely. pic.twitter.com/NAc6PvQanX
— Yojiro Noda (@YojiNoda1) June 11, 2018
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日本語と英語で綴られた画像の中に《傷ついた人達、すみませんでした》と謝罪の言葉を述べた。だが、騒動は収まらず抗議集会が起きる事態に発展している。
ライブ会場での抗議行動を予告するアカウント
『HINOMARUに抗議するライブ会場前アクション』というツイッターアカウントが作成され、《2度と歌わない事を求める》などと説明。バンドに反発するユーザーに会場前に集まるよう呼びかけた上で、《絶対に許されない歌を出してしまいました》と訴えている。このアカウントは、6月26日に神戸ワールド記念ホールで行われるRADWIMPSのライブに集まって抗議街宣をすると表明している。
この抗議行動について、否定する投稿が相次いで炎上騒動に発展している。
《あのねボクちゃん達、威力業務妨害罪(刑法234条)って法律、知ってる?》
《いいかげんにすれよ、憎いなら何故出ていかない?アメリカ人が星条旗の歌歌ったらいちいち左翼が反対!って騒いだりするか?椎名林檎にもゆずにも絡んだよな、異様すぎる。》
《結局貴方は何を望んでるんですか?hinomaruが嫌いなら聴かなくていい。RADWIMPSが嫌いならそんな集会する必要ない。ただそれだけじゃないですか。この歌の歌詞に軍国主義を助長するものは何もありませんよ?むしろ野田さんは反戦平和主義ですし…せっかくのライブの日に誰も何もいいことないですよ。》
HINOMARUの歌詞は一部から賛同の意見も多く集まっており、「国歌にしてほしい」という声もある。
自分の意見こそすべて正しいという態度と行動は反感を買う、それがアカウント作成者は理解できなかったのだろう。
【画像】
zaimasukoike / PIXTA(ピクスタ)