歴史的価値ある「学校家具」を救え! 九大総合博物館が活用プロジェクト立ち上げ (2/3ページ)

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博物館で展示されている「レスキュー」した什器の一部(画像はクラウドファンディングサイト「Readyfor」の「歴史的な木製学校家具を救え!九大什器保全活用プロジェクト」より)
「学校家具のコレクションとしても、これほどの規模で残っている学校はなかなかないと伺っています。これらの検証が行われる前に廃棄されてしまうことを看過できないと考えました。しかし、什器のレスキューにかかる費用は移転経費に含めることができません。なんとかレスキューしたいと考え、クラウドファンディングの活用を思いつきました」 すでに第一目標は突破し、現在は第二目標に(画像はクラウドファンディングサイト「Readyfor」の「歴史的な木製学校家具を救え!九大什器保全活用プロジェクト」より、6月18日16時現在)
すでに第一目標は突破し、現在は第二目標に(画像はクラウドファンディングサイト「Readyfor」の「歴史的な木製学校家具を救え!九大什器保全活用プロジェクト」より、6月18日16時現在)

新聞などで取り上げられたことから、当初目標としていたレスキューに必要な費用200万円はすでに確保しており、現在は第二目標である400万円を目指している。追加分は什器のリペアや、保管場所を追加することになった場合の費用に充てられる。

「予想以上の反響をいただき、とても驚いています。クラウドファンディングで注目を集めたことで、『キャンパス内に残された什器が貴重なもの』という認識が学内でも広がっており、広く価値を知っていただくいい機会にもなりました」

価値があるとはいえ、学術的な検証はまだ始まったばかり。運び出す家具が明確にわかっているわけではなく、その都度これまで見てきた家具との類似性や、「貴重そう」という雰囲気から判断してレスキューを行っており、救出点数は膨大な数になるという。

レスキューした什器は一端、すでに確保されている集積場所に保管されるが、並行して研究を進め、大学や博物館として収蔵すべきものは検証によって厳選される。

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