マネー術で年間50万円節約も! 知らなきゃソンする「お金の話」

日刊大衆

マネー術で年間50万円節約も! 知らなきゃソンする「お金の話」

 政権が声高にアピールするアベノミクスの恩恵って、何のこと!? そんな皆さんに読んでほしい得する話!

 新生銀行の調査(2017年)によると、男性会社員の毎月の小遣いの平均額は3万7428円。前年比445円のマイナスだという。「実はサラリーマンの小遣いは20年以上もの間、減少傾向にあり、金額はバブルの頃の半分しかないんです」(経済誌記者)

 残業時間は増えても給与が増えないこの時代、手元のお金を少しでも増やすには、支出を抑えることが大切だ。とはいえ、あまりケチケチするのも気が滅入る。そこで今回は、マネーコンサルタントの頼藤太希さんと、ファイナンシャルプランナーの高山一恵さんに「お金の話」を聞いて、年間で50万円くらい節約できる、簡単で効果の高いマネー術を探ってみたい。

 まずは「固定費」の見直しから。収入の増減に関係なく、毎月あるいは毎年、一定額かかってくる固定費には、住居費や水道代、光熱費などがあるが、昨今は高額なスマホ料金に頭を抱える向きも多いようだ。そこで注目なのが、「格安スマホ」。このカラクリは、電話機のSIMカードを超低価格のものに換えて通信料を下げることにあるのだが、ややこしい説明を読むのが面倒な人には、「キャリアをドコモやau、ソフトバンクのような大手から、楽天モバイルやマイネオ、OCN、ビッグローブなど、格安サービスを謳う企業に乗り換えること」と思ってもらいたい。これら新進企業の参入で、スマホ市場は大きく動いているのだ。「大手キャリアのスマホの利用月額は月1万円~1万5000円程度ですが、格安スマホに乗り換えれば、2000~3000円にすることが可能です。また、家族の分も合わせれば大きな削減効果につながります」(高山さん)

 最近の格安スマホは、使い勝手もよいと評判。電話とメールをいじるだけなら、乗り換えない手はないだろう。月に1万2000円浮いたとすれば、年間で実に14万4000円の節約になりますゾ。

 固定費の削減で忘れてならないのが、毎月の生命保険料。生命保険文化センターの調べによると、一世帯当たり年間で平均38.5万円、1か月あたり3万円程度の保険料を支払っている。日本人は大口の死亡保険に入っているケースが少なくないが、基本的に死亡保障が必要なのは子どもが成人に達するまで。子どもが心身ともに健康で、自立したのであれば、極端な話、死亡保障は必要ない。むしろ、自分や配偶者の病気や、ケガでの入院に備えるほうが優先順位は上だろう。「県民共済や都民共済などの共済を活用するのがお得です。共済は、年齢・性別を問わず掛け金が一律の掛け捨て保険。また、医師の診断が不要で加入できるので、手続きも簡単です。たとえば、全労済の60歳以上が入れるシニア医療タイプなら、入院1日目から日額3500円の給付金が180日まで保障。手術給付金も支給され、月々2000円の保険料で加入できます」(頼藤さん)

 現在加入している保険を解約し、共済に変更することで、月々の保険料を1万円――年間で12万円以上減らすことも、さほど難しくないのだ。「ただし、予定利率が1%以上ある“お宝保険”は、解約しないで残しておきましょう」(前同) 90年代に加入した保険には、利率が高く、満期金が大きいものも珍しくない。誤って解約しないよう、ご注意を。

 続いては水道代。一般家庭で1人が1日に水を使う量は、平均224リットル程度とされるが、そのうち約4割がバスルームだという。そこでシャワーを使う際に利用したいのが、「節水シャワーヘッド」。節水効果は30~50%程度。タカギから発売されているシャワーヘッド『キモチイイシャワピタWT』を例に見てみると、節水効果は最大34%、4人家族で年間の節約金額は3万7081円とのこと。月額で約3000円、1日換算で100円節約できるので、ちょっとビックリだ。

 電気代も節約できる。通常、20ワットの白熱電球を1日中、点灯したままにすると電気代は約10円かかるが、これをLED電球に変えると、20ワット相当の明るさの170ルーメンで約2円。年間の差額は、ざっと3000円程度になる。LED電球は白熱電球に比べると値段が高いが、100円ショップなら300円で手に入ることも。

■クレジットカードの利用法は?

 固定費を見直したら、次はその支払い方法を検討してみよう。注目すべきはクレジットカードの利用法だ。実は、お金がたまらない人に共通しているのが、複数のクレジットカードを持っている点だという。カードを複数所持していると、ポイントがたまりにくいうえに、中には、たまにしか使わないのに、そこそこの額の年会費が引き落とされている場合もあったりする。ポイントを上手にためるには、自分のライフスタイルに合わせてカードを2枚程度に絞り込むことが大切だという。「たとえば、楽天市場や楽天トラベル、あるいはポイント加盟店など、楽天グループでよく買い物をするという人は、楽天カードがオススメ」(同)

「イオンカードセレクトもオススメの1枚。電子マネーの機能と特典が一体化し、イオン銀行の普通預金金利の上乗せがあったり、特定の日にポイントが加算される特典も魅力的です」(高山さん)

 なお、カードの支払い方法には注意したい。一括払いが原則だが、分割にする場合には2回までを徹底すること。なぜなら、支払い回数を2回より多くすると、利息がかかってしまうからだ。毎月の支払いが1~2万円程度ですむからと、リボ払いを利用している人がいるが、実は15~18%と、かなりの高金利。月々の返済額が少ない分、返済期間が延びてしまい、いつまでたっても支払いが終わらない。加えて金利も高いので、結果的に総返済額も高くついてしまう。リボ払いのワナには要注意だ。

■お酒やコーヒー代をお得に

 お次は遊興や嗜好品の支出を見てみよう。出費がかさむのは、なんと言っても「飲み代」だが、飲みに行く回数を減らさずに、店を訪れる時間帯を変えることで対応したい。たとえば、平日16~19時の『ハッピーアワー』だと、生ビールを最初の1杯だけ100円で提供する店もある。また、月末金曜日の「プレミアムフライデー」に、お得な飲み放題コースを用意している居酒屋もあるので、このような店を狙って行くとよい。

 バカにならないのが、コーヒーなどの嗜好品代だ。たとえば、全国にチェーンがあるスターバックス。最も安い飲み物が、ドリップコーヒー(ショートサイズ)の302円(以下、税込価格)とあって、少しお高いイメージだが、これを108円で飲む方法があるのだ。これは、スタバの「ワンモアコーヒー」制度というもの。早い話が「お代わり」で、ドリップコーヒーのレシートをレジに出すと、108円で2杯めが飲めるというわけ。これは当日のみのサービスだが、違う店でも使えるうえ、ホットをアイスに、またはその逆も変更可能。「1杯目と同じサイズでも使えるので、389円するグランデ(Lサイズ)の2杯目も108円で飲めて大変お得です」(前同)

 同じくコーヒーショップのドトールには『バリューカード』があり、2000円をチャージすると、5~10%のポイントがつく。さらに、このバリューカードを使って購入すると、1%のポイントがつくので、合計6~11%のポイントがもらえる。220円のアメリカン(Sサイズ)を、実質207円程度で飲むことが可能なのだ。

 と、ここまでに紹介した方法をすべて忠実に実行したら、50万円の節約も無理ではないはずだが、さらに大胆な家計の見直しを行うのであれば、マイカーを手放すのが手っ取り早い。毎年支払う自動車税をはじめ、任意保険、ガソリン代、駐車場、オイル交換などのメンテナンス、そして2年に1回の車検などなど、自家用車を維持するにはけっこうなお金がかかる。「最近はレンタカーやカーシェアリングなどのサービスが整っています。マイカーを手放しても、それほど不便なことはないはずです」(頼藤さん)

 特に都会は駐車場も高いし、日常の買い物をするのに、車に乗る必要がないほど、周りに何でもそろっている。車なしの生活は一考の価値がありそうだ。「どうしても車なしでは生活できないという人は、軽自動車に乗り換える、任意保険を通販型に切り替える、ETC2.0サービスを利用するなど、節約できることは実行しましょう」(前同)

 これからの人生、無駄なく優雅に暮らすために、ぜひご参考にされたし!

■潜入!閉店間際のスーパー

 買い物にも得する時間帯が! 記者の自宅の近所にある某スーパー。閉店時間は22時だが、まずは20時過ぎに行ってみた。閉店2時間前だけあって、ほとんどの惣菜や弁当、生鮮食品が定価の2~3割引きになっていた。元値が800円(税抜き=以下同)の刺身と、500円の弁当を購入。通常なら合計で1300円のところ、390円引きの910円というお値打ち価格だった。

 閉店2時間前でこうなら、閉店ギリギリの時間ならどうだろう。翌日の21時45分、同じスーパーを再訪すると、生鮮食品を中心に、惣菜や弁当も50%引きのシールが貼られていた! 前日と同じものが、さらに260円安く650円で買えた。

 かように、お得な買い物をするには、よく利用するスーパーに閉店の1~2時間前と閉店間際に行って、安売りになる時間帯と品物を把握することが肝要だろう。また、曜日や天気によって値引きシールが貼られる時間が前後するので、細かなリサーチが欠かせない。夕食の時間を遅くずらすことで、同じ予算で食卓がちょっぴり豪華になるかも。ただし、遅い時間にはお目当ての品が売り切れていたりするので、ご注意を。

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