ディーン・フジオカ『モンテ・クリスト伯』最終回に称賛続々「伝説的ドラマだった」

ディーン・フジオカ(37)の主演ドラマ『モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐-』(フジテレビ系)が最終回を迎えた。
同作の主人公は、親友たちにハメられ、無実の罪をかぶり、外国の牢獄に15年間幽閉されていた漁師の柴門暖(ディーン)。柴門は、牢獄で知り合ったその国の元大統領、ファリア真海(田中泯/73)から多額の資産を譲り受けた後に“モンテ・クリスト・真海”と名前を変えて帰国し、事件の関係者に復讐していった。
回を追って、真海の復讐計画は進行。警察に嘘の報告をし、さらに暖の婚約者である、すみれ(山本美月/26)を奪った南条幸男(大倉忠義/33)は、真海に追い詰められ、首を吊って自殺を図った。そもそも暖をハメる計画をした張本人である神楽清(新井浩文/39)は、誰も助けにこない倉庫に閉じ込められ、真海の手下たちに拷問された。また、自分の保身のため、暖をテロリストに仕立て上げた警視庁の入間公平(高橋克典/53)は、妻の瑛理奈(山口紗弥加/38)が家庭内で次々と家族を毒殺していたことを知って離婚を言い渡す。しかしその後、自ら犯した罪が世間に暴かれ、瑛理奈とともに逃亡しようとするが、離婚を言い渡されて絶望した瑛理奈は、服毒し、入間の目の前で死んでしまう。すべてを失った入間は精神を病み、そのまま医療刑務所へ。瑛理奈が家族を殺し始めたのも、真海の計画の一つだった。
かつての婚約者、すみれから復讐をとがめられた真海は、「家族を捨てて、自分と結婚するなら復讐をやめる」と提案する。後日、真海は、自宅にすみれ、南条、神楽を呼び出し、“柴門暖”が15年前、すみれにフラッシュモブでプロポーズをしたときのホームビデオを見せた。
その後、あらためて真海が当時と同じセリフでプロポーズをすると、すみれは涙を流しながら「私は真海さんと結婚します」と了承。真海は、「バンザイ……。やっぱり最後に愛は勝つんだ」と、またも当時と同じセリフをつぶやき、復讐劇に終わりを告げた。
■回を追うごとに増した視聴者の満足度
「すみれがプロポーズを受けたことが真海にとって望んでいないことだったのか、ラストは、真海が自宅に火を放ち、消息が分からなくなるという結末でドラマは幕を閉じました。視聴率的には初回からラストまで一度も2ケタに届くことはありませんでしたが、出演者の迫力のある演技、脚本や演出すべてにおいてレベルが高く、視聴者満足度も非常に高い作品となったようです」(テレビ誌ライター)
データニュース社「テレビウォッチャー」が発表した満足度では、初回の3.44という低い数字から、中盤以降巻き返し、第7話では3.96と最高値を記録。
SNSでも、回を追うごとに感想をつぶやく人が続出した。最終話終了後も「真海さん、生きてるの? どうなったの!?」「初回のダサいフラッシュモブがこんな重要な使われ方をするなんて」「執事の土屋さんが二回も子供を助けたのとか、めちゃくちゃ泣ける」「最初から最後までひたすらすごいドラマだった」「おディーン様目的で見始めた自分を褒めたい、伝説的なドラマだよこれ」「稲森いずみさんに山口紗弥加さん、高橋克典さん、みんなすごかった!」と、さまざまな感想と称賛の声が多数上がった。
“巌窟王”で知られる、アレクサンドル・デュマの『モンテ・クリスト伯』を原作としたこのドラマ。150年前に描かれた復讐心を、ディーン・フジオカが見事に現代に甦らせたようだ。