ずっと聞けなかった…。で、枕草子の「枕」とは結局どういう意味なんです? (2/2ページ)

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(引用:石田譲二訳注『新版 枕草子』下巻/角川ソフィア文庫

伊周から賜った紙に何を書こうか、一条天皇は史記という書物をお書きになったが、という定子に、清少納言は「(宮様なら)枕でしょう」と答えています。

このやりとりが、後世にこの書物を「枕草子」と呼ぶきっかけになったとされています。

ただ、このやりとりで清少納言がなぜ「枕でしょう」と言ったのか、未だにこれが正しいだろうという説がありません。一条天皇が書いた「史記(シキ)」を「敷布団」とするなら(同じ寝具の)「枕」でしょ、というダジャレという説もあり、また普通名詞として使われた「枕草子」であるという説もあり、上記に引用している石田譲二訳注の『新版 枕草子』の注はその説をとり、「大切なことを書き留めておく、手控えの草子、であろう」としています。

ほかにもいくつか説はありますが、果たしてどれが本当なのか。疑問ですね。「枕草子」に書かれている定子と清少納言のやりとりは、教養がなければわからないようなちょっと捻ったものも多いですよね。この「枕」についてのやりとりも同じような捻りはきっとあるでしょう。

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