血塗られた歴史にゾクっとする。ニューヨークの廃墟島「ノース・ブラザー・アイランド」 (1/3ページ)
ノース・ブラザー・アイランドは、ニューヨーク、マンハッタン島から数マイルのところ、イーストリバーに浮かぶ面積わずか13エーカーの島だ。
この島は廃墟ファンを惹きつけてやまない遺物だが、その歴史は悲劇的だ。
1885年までは無人島だったが、この島の最初の住人となったのは、様々な伝染病を抱えた患者たちだったのである。
・伝染病患者の隔離と治療の為の施設がこの島へ
1885年、ノース・ブラザー・アイランドにリバーサイド病院が移転してきた。その目的は、伝染病患者の隔離と治療のためだ。

故にこの島の一番始めの住人は、天然痘、結核、黄熱病、発疹チフスの患者ばかりだった。

自分の意思に反してここに強制的に入れられた患者もいた。

・腸チフスのメアリー
もっとも有名な患者は、"腸チフスのメアリー"と呼ばれたメアリー・マローンだ。メアリーは、本人はまったく自覚がないまままわりに感染を広げる、腸チフス菌の無症候性キャリア(保菌者)としてアメリカで初めて臨床報告された人物である。