日本最大級断層「中央構造線」で次に起きる巨大地震マップ (3/3ページ)
これらも中央構造線が近いことから、南海トラフ巨大地震の前段として、大きな地震が起きる可能性があると言えるのです」(前出・サイエンスライター)
山崎断層では、868年に活動してから1000年以上も大きな地震が起きていない。さらに、昨今のトレンチ調査(活断層の過去の活動を見る掘削調査)で、その活動間隔がおよそ千数百年〜二千数百年であることが判明しており、兵庫県では死者4000人、負傷者3万人、建物全半壊20万棟と、大地震が起きた際の被害を想定しているほどだ。
内陸部での地震と言えば、長野県北部で5月12日に震度5弱(M5.2)、25日に震度5強(同)が立て続けに起きている。後者の地震で震度5強を記録した長野県栄村は、2011年の東日本大震災の翌日に震度6強の地震が発生したことでも知られる(長野県北部地震)。
「5月の地震の震源と7年前の震源はかなり近い場所で、深さも酷似している。そのため専門家の間でも、何らかの前兆現象ではないかとする見方もあるのです」(同)
前出の島村氏は、こう続ける。
「5月の栄村の地震は、日本で2番目に大きい断層『糸魚川-静岡線断層帯』と、中央構造線が交差する地域で発生したもの。前に述べたように、中央構造線は長野より東側にどう走っているかはまだはっきり分かっていないものの、いずれにせよ周辺の活断層を含め活発になっている証拠。それを考えれば、首都圏でも大きな地震が起こる可能性もあるのです」
中央構造線は関東地方北部を東西に走っているとされ、そこを末端とした多くの活断層が東京直下にまで走っている。
「例えば、東京メトロ南北線の工事を行っている際、四ツ谷-駒込間で活断層らしきものが出たといいます。断言はできませんが、中央構造線は長野、群馬を通って太平洋側へ抜けている可能性がある。中央構造線が活性化しているので、いずれかで直下型地震が起こり、それが首都直下地震に結びつく可能性がないとは言えません」(島村氏)
加えて、地震調査委員会の評価によって、中央構造線で地震発生確率が最も高い「Sランク」とされているのが、愛媛県にある「石鎚山脈北縁西部」の断層帯。今後30年以内の発生確率は3%以上で、全体が動いた場合の地震規模は最大でM7.5。地域を分けると、“M8.0からそれ以上”という部分もある。
次はどこで起きるのか。