朝ドラ『半分、青い。』佐藤健の理不尽行動こそ北川脚本の真髄!? (2/2ページ)

日刊大衆

だが、これこそ脚本家である北川悦吏子(56)の真骨頂。彼女が“恋愛の神様”と評されている理由も、ここにあるのではないだろうか。北川は“すれ違い”を描くことで、視聴者をドラマの世界に引き込んできたのだ。

■視聴者をイライラさせる北川マジックはまだまだ続く!

 北川が作り出そうとしているのは、ヒロインや登場人物への同情ではない。すれ違いからくる“イライラ”だ。SNS上では「鈴愛の気持ちが分からない!」や、「律も律で、あのタイミングでどうしてプロポーズしたの!?」といった、視聴者の批判的な声が多数、上げられていた。SNS上に並ぶこれらの言葉はドラマの感想というより、ストレスのあまりの愚痴や文句にしか見えない。すれ違いを多用して視聴者の心をひっかきまわす北川脚本のもやもや展開は、それだけ見るものをドラマに没入させることに、成功しているのだ。

 思えば北川のヒット作である『ロングバケーション』(フジテレビ系)や『ビューティフルライフ~ふたりでいた日々~』(TBS系)も、“すれ違い”で視聴者をでイライラさせてきた。しかしそれと同時に、恋愛の切なさと美しさを存分に感じられたのも事実だ。視聴者をイライラさせている『半分、青い。』もまた、恋愛の神様のワザを十分に味わえるドラマといえるだろう。

 とはいえ『半分、青い。』はまだ3か月も放送が残っている! これからも視聴者がイライラする場面は少なくないだろうが、それはなんとも切ない思いに心を震わせられる、贅沢な時間となるはずだ。鈴愛たちの恋と、その裏に見え隠れする巧妙な北川マジックに、今後も注目したい。(半澤則吉)

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