江戸時代の庶民にも名字があった?名字に込められた土地と人との大切な関係 (1/2ページ)

Japaaan

江戸時代の庶民にも名字があった?名字に込められた土地と人との大切な関係

あなたの名字は、何ですか?どんな由来があるか、知っていますか?

「なんか学校で『庶民に名字なんてなかったから、明治時代にテキトーに作った』みたいなことを聞いたけど?」

田んぼの中に住んでいるから「田中」、山の中に田んぼがあったから「山田」とか……

「江戸時代は、武士以外に名字なんてなかったんでしょ?」「どうせウチなんて、大した家柄じゃないから農民だったに決まってるよ」

今まで、そんなリアクションに数多く接して来ましたが、決してそんな事はありません。

渓斎英泉「木曽街道 上尾宿」

名字=ファミリーネーム

まず、江戸時代だって、みんな名字を持っていました。

それじゃあ授業で習った武士の特権「苗字帯刀」と言うのは……という疑問が出てきますが、それはあくまでもフォーマルな場での話。例えば、公式文書に記載したり、公の場で名乗ったりするのは許されなくても、みんな名字を持っていて、必要な場面では使って(呼んで)いました。

名字はファミリーネームなので、どんな身分であろうと「どこの家の人か」くらいは判らないと困るからです。

名字=苗地=名地

あるいは「屋号」といって、地名なんかで呼ぶこともありました。現代でも「東京の伯父さん」みたいに、人に地名をくっつけて呼ぶことがあるように、昔はそれが名字の機能を持っていました。

名字とは「苗地」つまり苗を植える田畑であり、あるいは「名地」つまり自分の名前となる土地が語源となっています(諸説あります)。

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