大谷翔平、「打者専任」早期復帰に潜むワナ

日刊大衆

大谷翔平、「打者専任」早期復帰に潜むワナ

 やっと、あの男が帰ってきた。DL(故障者リスト)入りしていたエンゼルスの大谷翔平(24)が、7月3日(現地時間=以下同)に行われたマリナーズ戦に「6番DH」でスタメン出場。約1か月ぶりに戦列復帰すると、翌日も指名打者で出場し、4打数2安打、2得点と大活躍。ひとまず周囲を安心させた。

 しかし、早期復帰を不安視する声は消えない。6月6日のロイヤルズ戦に先発したが、右手のマメの影響で4回に緊急降板。その後の検査で、右肘のじんたい内側側副靭帯の損傷が明らかになり、DL入り。大谷は、損傷した組織の修復を促進する「PRP注射」の治療を受け、3週間後の再検査で手術回避が決定。肘に負担の少ない打者としての復帰が決まった。

「大谷の損傷の程度は“グレード2”。これは一部損傷か部分断絶というレベル。もともと手術はさせないつもりだったようですが、再検査の結果次第では、最悪の決断も迫られるところでした」(メジャー関係者)

 投手・大谷の今後について、大リーグ研究家の福島良一氏は、気になる事実を語る。「実は、エンゼルスのソーシア監督は、今年が10年契約の10年目。再契約には、プレーオフに進出して好成績を残す必要がある。そのために、打者専任でもいいから大谷を使いたい、というのが本音なんです」

 これは手術を決断して、長期間不在になるくらいならば、投手よりも打者を優先させたいという判断。それだけ大谷のバッティングが大きな戦力として期待されていることになるが、「裏を返すなら、プレーオフ進出がなくなったときには“大谷即手術”もある。手術をするなら、早いほうがいいのは分かっていますからね」(福島氏)

 大谷翔平の“打者専任”の陰には、球団の複雑な思惑が絡み合う――。はたして大谷の今後はどうなるのか? 7月9日発売の『週刊大衆』では、二刀流に迫る危機をさらに考察していく。

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