清少納言も食べていた!?夏の風物詩「かき氷」は平安時代は貴族たちの特権だった (1/2ページ)

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清少納言も食べていた!?夏の風物詩「かき氷」は平安時代は貴族たちの特権だった

暑い夏においしいかき氷

夏といえばかき氷。冷たい氷にシロップをかけて食べる定番デザートですよね。最近、有名店では数時間待ちとなるほどかき氷ブームになっています。有名店のかき氷は待つのも大変で食べるのに一苦労かもしれませんが、誰でも気軽に食べられるデザートです。家で作ることだってできます。

でも、平安時代はそうではありませんでした。

清少納言も食べていた

平安時代にもかき氷はありました。当時は「削り氷(けずりひ)」と呼ばれる食べ物で、「枕草子」にも登場します。「あてなるもの」(高貴なものの意)の段に、「削り氷に甘葛(あまづら)入れて、あたらしき鋺(かなまり)に入れたる」とあります。

削り氷に甘葛という甘味料を入れて新しい碗に入れてあるのが高貴なものだと清少納言は考えたのです。

これは、氷がもつ見た目の美しさもあるでしょうが、やはり氷が希少なものであり、雪国ならともかく暑い京の都に住む一般庶民には口にできないほど高価なものだからこそそう感じたのでしょう。

食べるだけではなく、身体を冷やすために

源氏物語絵巻(東屋巻)

また、「源氏物語」にも氷に関する描写があります。「宇治十帖」の「蜻蛉巻き」で、薫が女一の宮を垣間見る場面で、

氷を物の蓋に置きて割るとて、もて騒ぐ人々、大人三人ばかり、童とゐたり。

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