エディー・ジョーンズ前日本代表HC、大分でエネルギー溢れるラグビー教室。 (1/2ページ)

ラグビーリパブリック

 日本代表ヘッドコーチ時代から続く、ラグビーをプレーする少年・少女やコーチたちと自らの知識を共有する、エディー・ジョーンズ氏(現 イングランド代表ヘッドコーチ)のラグビークリニック。7月14日に大分市営陸上競技場でおこなわれた今回のクリニックには、九州各地から約100人のコーチと、30人の高校生ラガーが集まり、炎天下ながらエネルギー溢れる「ラグビー教室」が開催された。

 この日のプログラムは、競技場内の講義室でコーチを対象にした講義の後、ジョーンズ氏がグラウンドで高校生の選手を実際にコーチングするという流れでおこなわれた。

 コーチ陣への講義では、日本代表が2015年ワールドカップで戦った4試合を例に、格下の相手とは「セットピースを基盤とした、ストラクチャーされたゲームプラン」実行の有効性を説き、逆に格上の相手とは「ハイリスクでありながらも、アンストラクチャーなゲームプラン」を実行する必要性を説明。コーチ陣は自分のチームと相手チームのタイプに合わせてこうしたゲームモデルを作り、これを実行する為の準備が普段の練習になるべき、とした。

 グラウンドに出てからは、選手たちに「基本スキルをしっかりと身に付け、戦術的な動きも基本を忠実にこなす」というコンセプトを繰り返し説く。アタックにおいては、(1)ボールのアーリーキャッチ、(2)体をディフェンダーに正対させて走る、(3)パスの後のサポートランはボールキャリアーの複数パターンの動きに対応できる位置に付ける、という3つの基本スキルの重要性を、4対3などのドリルで説明。「こうしたドリルは、成功率が70%程度となる難易度にする」、「ボールキャリアーは対面するディフェンダーの目を見て、相手の動きをコントロールする」など、選手、コーチともに印象に残るような具体的なアドバイスが多数あった。

 ディフェンスにおいては、3人のユニットでタックラーの内側にはポーチャー(タックルを受けたボールキャリアーにジャッカルに行く役割)、外側にはアジャスター(密集に入らず、次のフェイズで密集横のスペースを埋める役割)を置くという基本的なディフェンス戦術を説明。しかし、この後におこなわれたミニゲームでは、アジャスターの役割が果たされていない場面が発生し、すかさずトライを奪われるというパターンが続発。

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