男女が性転換し成長する異色の王朝文学「とりかへばや物語」にはさらに古い原典があった! (1/2ページ)

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男女が性転換し成長する異色の王朝文学「とりかへばや物語」にはさらに古い原典があった!

「今とりかへばや」のもととなった「古とりかへばや」

男女のきょうだいが性を入れ替えるという異色の王朝物語として知られる「とりかへばや物語」

男女が性転換して生活?異色の輝きを放つ平安時代の王朝文学「とりかへばや物語」

氷室冴子の小説で山内直美によって漫画化された「ざ・ちぇんじ!」や、さいとうちほの漫画「とりかえ・ばや」でも人気の作品ですよね。

実は、今私たちが読むことができる「とりかへばや物語」は、「古とりかへばや」の改作なのです。

皇太后宮大夫俊成女 – 嘉永四年版女百人一首

「古とりかへばや」はすでに散佚してしまってもう読むことができないのですが、どんな物語であったかは、藤原俊成女が作者とされる鎌倉時代の物語評論「無名草子」から知ることができます。「無名草子」では「とりかへばや」と表記されていますが、便宜上現存する「とりかへばや物語」と区別するために両者を並べる際は「古とりかへばや」「今とりかへばや」と呼びます。

女君が男姿のまま出産

どんな内容だったのかというと、本筋は現存するものとあまり違いはなかったそう。ただ、

女中納言こそ、いといみじげにて、もとどりゆるがして子生みたるなどよ。また、月ごとの病、いと汚し。

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