「裏社会専門」振り込め詐欺師の不敵手口(1)「花のつきあい」で10万円 (2/2ページ)

アサ芸プラス

以降、Aからちょくちょく組事務所に連絡が入り、「それでは近いうちに──」と、風俗店のオーナーを含めた三者で会う段取りをつけた。

 そして面会が迫ったある日、Aからこんな電話が入ったのだ。

「実は、風俗店のオーナーが東北で新しい店をオープンさせることになっておりまして。自分もすっかり忘れておりました。そこでご相談なんですが、花だけでもつきあってもらえませんでしょうか」

 相手の言うことは一理ある。顔合わせをする前に、花でも贈っておけば交渉事はスムーズに運ぶ。Aはさらに続けた。

「お花なんですが、2万、3万、5万とあるんですが、どうしましょうか?」

 ここで対応を誤れば、組織のメンツを潰しかねない。電話番の男は当番責任者に相談したうえで、

「それでは5万のやつで。2つお願いできますか」

 その組織は「花代」として10万円を指定された口座に振り込む。風俗店のケツモチの相場は月5万円。2カ月で回収できる計算だ。しかしその後、Aとはいっさい連絡がつかなくなってしまった。

 業を煮やし、くだんの老舗組織に連絡し、A本人に取り次いでもらうと‥‥、

「はぁ、風俗? 何ですか、それは?」

 聞こえてきたのは、あの“詐欺師”とはまったく別人の声だった──。

 以上が、ヤクザ社会で猛威を振るう振り込め詐欺のおおまかな流れだ。

「「裏社会専門」振り込め詐欺師の不敵手口(1)「花のつきあい」で10万円」のページです。デイリーニュースオンラインは、週刊アサヒ芸能 2018年 7/26号みかじめ振り込め詐欺詐欺裏社会社会などの最新ニュースを毎日配信しています。
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