綾野剛『ハゲタカ』に批判殺到もテレビ朝日は「想定済み」である理由

まいじつ

綾野剛『ハゲタカ』に批判殺到もテレビ朝日は「想定済み」である理由

俳優の綾野剛が主演するドラマ『ハゲタカ』(テレビ朝日系)の第1話が7月19日に放送され、平均視聴率が11.9%だったことが分かった(ビデオリサーチ調べ=関東地区)。

このドラマは、バブル崩壊後の日本に突如として現れた外資系ファンドが、次々と日本の大企業を買収していくというストーリーで、2007年に一度、NHKでドラマ化されている。今回はキャストを変えてのリメイクだ。

視聴率は二桁を確保し、まずは上々の滑り出しと言えるが、実際にドラマを見た視聴者からは「NHKの完全劣化版」「なぜ、主役が綾野剛なのか。NHK版の大森南朋の方が数倍いい」など、酷評が漏れ聞こえてくる。

「NHK版は重厚な演出と役者陣の名演技で、まるで上質な映画を見ているようだと評判になった名作です。『ホワイトナイト』といった専門用語が流行したのも懐かしく感じます。その後、ほぼ同じ役者で映画版も制作されました。今回、テレ朝がドラマ化すると聞いたときは、正直、勇気があるなと思いましたね。どう考えても、NHK版を超えるとは思えないからです」(エンタメ誌記者)

インターネット上でも同じ意見の人が多いようで、SNSには多くの感想が投稿されている。

《正直、あまり期待してなかったけど、その通りだった。まるでハラハラするような重厚感がない》
《これって、半沢直樹じゃん。そういうのやめようよ》
《キャストの違和感が半端ない。なぜ、今、同じドラマを作ろうと思ったのか》

NHK版を比較対象にしていない?

もともとエンターテインメント作品とはいえ、外資系企業によるシビアな買収劇にどうやって立ち向かっていくかが見もののストーリー展開だけに、大げさなせりふ回しや無駄な顔のアップなど、どちらかというとポップな演出に違和感を感じる人が多いのもうなずける。

「テレ朝の制作陣も軽い演出だということは当然、分かってやっているのでしょう。そもそもNHKの経済ドラマを見る視聴者と、民放ドラマを見る視聴者では層が違います。本来であれば、綾野がハゲタカファンドを率いる頭脳明晰な敏腕マネジャーを演じるには無理があるとも言えますが、半沢直樹をお手本にすれば、これも“ありかも”というわけです。真っ向からNHK版と勝負していないのも当然でしょう」(同・記者)

本格ドラマファンを思い切って切り捨てた結果が、今回のテレビ朝日バージョンと言ってもいいだろう。果たしてこの後、視聴率がどう推移していくか。ドラマ制作陣のお手並み拝見といったところか。

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