あたまの体操チャレンジ!江戸時代の算数の教科書「塵劫記」の問題を解いてみよう (2/2ページ)
新塵劫記 銀両替の挿絵
さあ、私たちにしてみればなんのこっちゃという話です。
江戸時代には銀通貨にも色々あったようで、「丁銀」とは銀の成分が80%の通貨、「はいふき」=「灰吹銀」の事で、こちらは100%純銀の通貨です。銀を含む割合が違うので、丁銀と灰吹銀は同額では両替できず、丁銀→灰吹銀に替える時は2割引きで両替しました。つまりこの問題の意味は、
「丁銀が569匁ある時、2割引きして灰吹銀に両替すると灰吹銀いくらになるか」
という問題です。
そう考えると難しくないですね。
答えは「灰吹銀455匁2分」です。
569×0.8=455.2という計算になります。ちなみに歌がついていて、「二割引き うちは八にてかくる そとは十二で割ると知るべし」と子供にも分かりやすく覚えられるように公式化してくれています。他の問題にもこうした歌があり、教科書にぴったりの内容でした。
一寸子花里 「文学ばんだいの宝」Wikipediaより
どうでしたか。実際に教科書に触れてみると江戸の寺子屋の雰囲気がより身近に思い浮かんできますよね。簡単だったという人は、さらに難問にもチャレンジしてみてください!
参考文献: 新編塵劫記. 上巻、洋泉社「江戸のベストセラー 」清丸惠三郎
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