大谷翔平「二刀流復帰」にくすぶる今オフ大手術の可能性

まいじつ

画/彩賀ゆう (C)まいじつ
画/彩賀ゆう (C)まいじつ

右肘の故障で二刀流を封印し、打者限定での出場が続いている米大リーグ、ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平が、投手としての復帰に向けて7月19日にキャッチボールを再開した。この日、市内の病院で再検査を受け、「内側側副靱帯は順調に回復している」と診断されたのだ。

「自身から採取した血小板で組織の修復を図るPRP注射が功を奏したようです。しかし、投手・大谷の復帰に関しては、直近にサンプル例もあります。14年、右肘靱帯を部分断裂し、PRP注射を受けたヤンキースの田中将大ですよ。キャッチボールを再開してから復帰まで約1カ月半を要しました。同様の時間が必要だと仮定すれば、大谷がマウンドに帰ってくるのは今季終盤です」(現地特派記者)

この「今季終盤」という復帰時期が、新たな波紋を呼んでいる。現時点でエンゼルスはア・リーグ西地区5位。首位のヒューストン・アストロズとは15ゲーム差があり、優勝戦線から完全に脱落してしまった。そのため、米メディアは「復帰を急がせる理由はなくなった」とし、「右肘を『完治させること』を最優先すべき」と指摘していた。

「大谷はエンゼルス入団前にも右肘の損傷が発覚し、二刀流が心配されました。この先も故障再発のリスクを抱えたまま投げさせるべきではありません。そんな精密検査論に対し、日本の野球関係者も注視しているようですね」(同・記者)

東京五輪での活躍を願うが…

右肘の故障再発の不安を完全に払拭させるには、やはり手術しかない。トミー・ジョン手術を受けることになれば、シカゴ・カブスのダルビッシュ有のように2年近くを棒に振ることになるだろう。もしも今シーズンオフに手術となった場合だが、大谷は2020年後半までリハビリということになる。つまり東京五輪イヤーに活躍できない。

「五輪の大会組織委員会と野球・ソフトボールの世界連盟の間で、いまだメジャートップ選手たちの出場を巡り議論が続いています。野球はロンドン大会、リオデジャネイロ大会と2大会連続で実施競技から外されたましたが、その背景の1つがメジャーリーグのトップ選手の不参加問題でした。メジャーリーガーが参加するか否かは野球の盛り上がりを左右するだけに、組織委としては譲れない話なのです」(同)

ファンも同じ気持ちだろう。自国開催最大の目玉になり得る大谷の参加が、手術のリハビリで最初から不可能となってしまうのはやはり寂しい。

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