死を招く「やってはいけない猛暑対策」(1)早期発見が困難な「夏血栓」 (2/2ページ)
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週刊アサヒ芸能 2018年 8/2号
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血栓
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牛乳
血栓症は特に冬場に猛威を振るうとされ、そうした先入観が早期発見の妨げになっている一方で、
「倦怠感や頭痛、めまいなどの初期症状が、熱中症の初期症状とほぼ同じであるため、『自分は熱中症だ』と勘違いしがちなんです。例えば、肺血栓塞栓症を適切な処置をしないまま放置すると、数%の死亡率が30%にも跳ね上がってしまいます」(大谷院長)
体調不良を感じたら、必ず専門医の判断を仰ぐことが大事なのだ。
それでは、酷暑の水分補給に適している飲料とはなんだろう。管理栄養士の資格を持ち、戸板女子短期大学食物栄養科で教鞭を取る井部奈生子准教授に聞いた。
「水だけでは塩分が不足してしまいます。塩をひとつまみ足して飲むか、市販の経口補水液などもいいと思います。お茶ならば緑茶より、ノンカフェインでミネラルも含んだ麦茶がいいでしょう」
一方、大谷院長が勧めるのは牛乳だ。
「牛乳のたんぱく質には、血液量を増やす効果があります。夏血栓の予防にも非常に効果的ですね。また、水分の摂取量としては、だいたい1時間100ミリリットルを目安にしてください。これで睡眠時間を除いて1日で1500ミリリットルから2000ミリリットルになります」
一気に大量の水分を摂ると、尿として出る排出量が上回ってしまうため「ガブ飲み」は厳禁だという。