天才テリー伊藤対談「田中道子」(3)一番反対していた父が陰では応援を (1/2ページ)

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天才テリー伊藤対談「田中道子」(3)一番反対していた父が陰では応援を

テリー えっ、「1週間で決めなさい」とか言ってくるくらいだから、住むところぐらい事務所が用意してくれるものじゃないの?

田中 いえ、特にそういうものはなかったんです。だから、慌ててネットで女性専用の安いシェアハウスを探して、池袋の近くにあった一軒家にタイ人の女の子と一緒に住んでいました。

テリー たくましいなァ。仕事はあったの?

田中 モデルのお仕事は時々あったんですけれど、オーディションに行っても素人同然の23歳なのでほとんど受からないし、上京して1年ぐらいは少ない貯金を切り崩しながら、ギリギリ何とか生活している感じでした。

テリー それは厳しいね。シェアハウスとはいっても家賃もそんなに安くないだろうし。

田中 はい。正直、苦しい生活状態でしたね。

テリー そういう時に「普通に就職しておけばよかった」なんて思わなかった?だって、せっかく二級建築士の資格も取っているわけでしょう。

田中 これが、上京の時と同じなんですが、不思議と「頑張っていれば、いつかはうまくいくだろう」みたいな、妙な自信があったんです。もちろん、何の根拠もないんですけどね。

テリー なるほど。でも、そんな根拠のない自信を持つのが許されるのは、24歳くらいまでだな。

田中 じゃあ私、ギリギリでした。24歳の時に「ミス・ワールド2013」の日本代表に選出されたんです。任期の1年間は安定してお仕事もありますし、その肩書があると、やっぱりオーディションに受かりやすくなるんです。そこからは普通に生活できるようになりました。

テリー わりと早く結果が出せてよかったね。グランプリ受賞は、すぐご両親に伝えたの?

田中 はい。

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