雲が落ちてきた!?海水浴客でにぎわうビーチに巨大な「雲の壁」が出現(イギリス)
image credit:Dan Bourne
いつもは空に浮かんでいるのがデフォルトの雲だが、場合によってはうっかり地上に落ちてきがちな存在でもあるようだ。
東京では雲が落ちるこの現象を「オルタニング現象」と呼んだり呼ばなかったりしていたらしいけども(関連記事)これもその仲間なのだろうか?
イギリス・コーンウォールで8月3日、ものすごくマジカルかつ巨大な「雲の壁」が出現したとして話題になっている。
もしかして空から大量に雲が落っこちてきたのだろうか、それともリアルに魔法の国への入り口だったりするのか!?
・魔法の国への入り口みたいな「雲の壁」の正体は?
image credit:Dan Bourne
8月3日の午後に出現した「雲の壁」の正体は、霧峰(海上に層雲状にかかる濃霧)だそうだ。
写真で見るとドラマチックだが特に珍しいものではなく、地表の熱い空気が海上の冷たい空気と混ざり合うことで発生するのだとか。
春に多いが一年を通じてどの季節でも発生する可能性があるらしい。ちなみにこの日、イギリスの最高気温は33℃でかなり暑かったようだ。
image credit:The Watering Hole
・濃霧のおかげで海に入れない海水浴客が続出!
また、海水浴客でにぎわうペランポース・ビーチで8月5日、濃霧が発生して海への立ち入りが禁止になる騒ぎもあった。
地元のバー、ウォータリング・ホールのロバート・ジョブさんによると
海上は向こうが見えないほどの霧に包まれていた。安全を確保できないとして立ち入り禁止になったんだ。がっかりしたり文句をいったりする人もいたけれど仕方がないからね
とのこと。
霧は午後1時ごろには晴れ、立ち入り禁止が解除されてから人々は海水浴を楽しんだという。
・下層雲が出現して最低気温14℃まで下がる可能性も
同じくコーンウォールのポーツレス・ビーチでも8月5日、濃霧が発生して立ち入り禁止となった。
それだけでなく、こちらでは気温が劇的に下がったそうだ。
さらに、ポーソーランド・ビーチでは濃霧の発生はなかったものの大量の海草がビーチに打ち上げられており景観的にちょっとやばかったようだ。
イギリス気象庁によると今後、デヴォンやコーンウォールなどブリストル海峡に沿って下層雲(高さ2km以下の大気の下層部に現れる雲)が出現しがちになり、その際の最低気温は14℃まで下がることもあるかもしれないという。
夏ということで海水浴に出掛ける人も多いだろうけど、日本でも天候が不安定で何が起こるか分からない今日このごろ。注意してしすぎることはないと思うんだ。
References:Cornwall live / The sun / Expressなど / written by usagi / edited by parumo