知らないなんて損! 結婚したら得をする税金 (3/3ページ)
結婚することでメリットはあるのか聞きました。
◇出産や育児で収入が下がる時期にはメリットがある
結婚しただけでは、メリットが大きいとは言えません。とはいえ、収入が100万円程度と少なく、配偶者に扶養されるのであれば、大きなメリットを感じられるでしょう。特に、結婚してしばらくは、出産や育児で収入が下がることが多いため、その場合は税金と年金保険料の優遇がとても効果を発揮します。しかし、夫婦のどちらか一方がメインで働き、片方は収入が下がっている状態ですから、世帯収入としては共働きよりも額が少なくなる可能性は高いです。不公平感や国の財政事情を考えると、これらの優遇は今後減っていくかもしれないので、今後の税制の動きやニュースには注目しておきましょう。
■将来のライフプランのためにも、税金を理解しておこう
結婚後は専業主婦やパートタイマーに切り替えようと考えている人も多いでしょう。そういう人にとっては、「配偶者控除」や「国民年金」などの仕組みはとても大きなメリットとなるようです。しかし、「扶養控除」や「贈与税」は、結婚してすぐにメリットを受けられる人は少なく、将来的に活用できる税制と言えます。結婚してすぐに関係するものから、将来的に得するものまで、税金の仕組みはさまざま。将来のライフプランを立てるためにも、税金についてぜひ理解しておきましょう。
(文:川部紀子、構成:朝日絵美瑠)
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