怒りと衝撃!?テレビでシレっと明らかにされる「太平洋戦争の真実」

まいじつ

(C)Everett Historical / Shutterstock
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これは“パンドラの箱”なのかもしれない。8月12日にテレビ朝日が放送した『真珠湾77年目の真実 日米ソ壮絶スパイ戦争 米国が「先制攻撃」深海に眠る決定的証拠』のことだ。

日本人は「戦争は日本が起こした」と教え込まれてきたが、同番組は、ルーズベルト政権には200人を超えるソ連のスパイが入り込み、日米を戦わせようと暗躍したことや、連合艦隊搭載の航空部隊の攻撃の前に米海軍の駆逐艦が日本の特殊潜航艇を撃沈していたことなどを報じた。またハルノートを「日本がとうてい受け入れられないものだった」とも報じている。

そのうち原爆は「戦争を早く終わらせるため」ではなかったことや、非戦闘員を意図的に殺戮した大都市をターゲットにした焼夷弾攻撃などの非人道性も、米国から明らかになってくるだろう。

実は日本政府は、国民に知らせることなく米軍人に勲章を贈っていたことが明かになっている。内閣府賞勲局は、生存者に対する叙勲制度が復活した1964年以後、在日米軍幹部に授与した勲章の数を263個と回答している。

東京大空襲の指揮官にも勲章を

同局によると過去5年で勲章を受けた在日米軍幹部は18人。内訳は旭日大綬章が2人、旭日重光章が6人、旭日中綬章が10人。いずれも在日米陸海軍や横須賀、佐世保の基地司令官らだった。

中でも65年前の3月10日、東京の下町を焼き尽くし、10万人の犠牲者を出した東京大空襲の惨禍があったが、日本政府は戦後、同作戦を発案指揮した米空軍の司令官カーチス・ルメイ氏(故人)に旭日大綬章を贈っている。

東京大空襲では、軍人の被災者には政府の保障があるのに、民間人には何の保障もないのはおかしいと、いまだに裁判が行われている。にもかかわらず、空襲を指揮した敵軍司令官に勲章を贈ったとは、本末転倒も甚だしい。

「カーチス・ルメイ氏の叙勲を決めたのは、米国の北ベトナム爆撃を支持し、後にノーベル平和賞を受賞した佐藤栄作内閣のときのことです。米国に媚を売るため勲章を贈ったのでしょうが、今からでも剥奪するべきです」(軍事ジャーナリスト)

佐藤栄作元首相は安倍晋三首相の叔父に当たる。首相は「先の大戦の結果と負の遺産にとらわれた戦後ではない」と語ったのだから、叔父の負の遺産をぜひ清算してもらいたい。

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