子供はロボットの判断を重視し、ロボットの意見に従いがちなことが判明(英研究) (3/4ページ)

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 しかしベルパエム教授らはこれについて特に意外でもなく、予想通りだと述べている。ロボットがオモチャのように小さく、影響を与えるほどの存在感がなかったからだ。

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・大人ですら高度なロボットに対しては服従する

 ロボットに従わなかった理由を問われた大人の参加者は、ロボットが誤作動したか、質問に正解できるほど性能が高くないと考えたからと答えている。

 したがってもっと高度に見えるロボットで同じ実験を行えば、結果は変わった可能性がある。

 CASA理論はこの実験では立証されなかったが、ロボットやコンピューターが関係した場合の人間の行動を予測する優れた指標であることは間違いない。

 過去の実験では、人間と同じようなパーソナリティを持つように見えるロボットが相手の場合、人はそのやりとりをより楽しむことが確認された。

 またロボットの見た目の性別から、人がステレオタイプな偏見を持つことも分かっている(これはヴァーチャルアシスタントが登場した時代において、特に関係があるトピックである)。

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・人間はロボットを人間と同一視する傾向にある

 こうした社会的本能は我々の行動にも影響を与える。たとえば、ロボットの電源を切ろうとした際に「止めてほしい」と懇願されると、人はそれを躊躇する。さらに”意地悪”と思っているロボットに見られていると、注意力が増すことも判明した。

 これらが意味するのは、確かにロボットの目からプレッシャーを感じやすいのは子供であるが、大人とてそれと無縁ではないということだ。
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