『センセイ君主』評:竹内涼真だからこなせる「女生徒好きに見えないようにする」ミッション (2/3ページ)

日刊大衆

初めは彼女を鬱陶しいと思っているものの、やがてそのひたむきさにほだされて……という、おなじみの展開が準備されています。

 さて、主演の女子高生を演じた浜辺美波ちゃんといいますと、さすが東宝シンデレラのニュージェネレーション賞だけあって、透明感のある清楚な美少女でした。「バカ」を表現するためにテンションが高めの大変な熱演を見せてくれましたが、まだ若いのに大したものです。

 惜しいことは、せっかくの美しいフェイスを歪ませて変顔を作り、奇声ともいうべき抑揚のおかしなセリフを絶叫するものだから、オッサンのぼくにはときどき何を言ってるのか聞き取れなかったこと。せめて後で音声だけ撮り直すとかできなかったものかしらん。熱演が空回りしているようで、ちょっと気の毒になりました。

 そんな難しい要求に一生懸命応じていた美波ちゃんでしたが、さらにハードな任務を与えられていたのが、相手役の竹内涼真くんです。

 そもそも主役級の二枚目俳優には、卓越した演技力や際立った個性、人々を爆笑させるお笑いのセンスなどは要求されません。必要とされているのは、「持ち前のカッコよさ」だけです。

 この『センセイ君主』で観客の女子中高生たちが竹内くんに求めるのも、他の人になりきる演技力などではなく、この「そのままのカッコいい竹内くんを見せて」ということだけ。

 この「カッコよさ」というのは、鼻毛が一本出てるだけで簡単に崩れてしまう、非常にあてにならないものですが、竹内くんに与えられた最大のミッションは、そのカッコよさだけを武器に、「主人公が女子学生好きの変態に見えないようにする」ことでした。

 というのは、現在の日本では「青少年保護育成条例」のおかげで、「分別のある大人は、まだ判断力の乏しい18歳未満の子どもと“カンケイ”を持ってはイカン」と決められているからです。

 まっとうな教師は、在学中の生徒に手を出したりしません。確かに、世の中には「先生と元教え子」という関係のカップルはたくさんいますが、そういう人たちはみんな、ちゃんと生徒のほうが学校を卒業するまで待って、ようやく男女の関係になっています(たぶん)。

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