ガッツ石松が語る「山根明前会長、村田諒太、そして…オレが見たボクシング50年」 (2/4ページ)

日刊大衆

ただ、彼の昔気質なやり方は、もう現代では通用しなくなっているということだね」

 それが最も顕著に表れているのは村田との関係だという。アマチュア時代、奈良出身の村田に、山根氏は特に目をかけていて、ロンドン五輪で金メダルが獲れたのも、自身の功績があったと明言。それだけに、村田がプロ入りする際には、猛反発。追放同然のドタバタ劇が展開され、プロ側が大金を連盟に寄付する形で事態を収束させたことが報じられている。

「山根さんなりに村田を一生懸命応援していたのは、その通りで、自分がメダルを獲らせたという自負もあるはず。ただ、村田は村田で、世話にはなったけど、頑張ったのは自分という自負もある。そこの食い違いなんだろうな。村田はいい青年だよ。ただ、ハッキリ自己主張する“現代っ子”という感じだから、まあ、“昭和の頑固オヤジ”のような山根さんとは、合わないだろうね」

■アマチュア側が抱えるジレンマも根深い

 さらに、「アマ側の抱えるジレンマも根深い」と、ガッツ氏は指摘する。「アマ側には、せっかく育てた人材をプロにかっさらわられてしまうという怒りがあるはず。結婚じゃないけど、結納金も払わず娘をかっさらわれちゃ、いい気はしないでしょ(笑)。だから、村田サイドもテレビ局と契約したりする前に、山根さんに筋を通す義理堅さがもう少しあったら、関係は違っていたかもしれないと思うよ」

 助成金の不正流用疑惑についても、ガッツ氏は「山根さんなりの親心もあったと思う」と言う。問題となっているのは、リオ五輪出場の成松大介選手(28)に対し、日本スポーツ振興センター(JSC)が2015年度に交付した助成金240万円が、山根氏の指示で別の2選手と80万円ずつに3等分されていたこと。

「3人の兄弟がいたら、3等分して食べろという思いやり。問題になって、自分の時計を売って160万円を成松に返したんだけど、別の2人に“80万円を返せ”と言ったり、連盟の金から補てんしろとは言っていない。そのへんも昔気質なんだよ。オレたちの時代だったら、3等分してくれって言われたら、“分かりました”って言ったと思うけど、現代っ子は違うんだろうね。

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