清原和博が毎日闘う「多幸感地獄」とは? 更生者が語る「クスリの本当の恐怖」! (1/2ページ)
多幸感――聞きなれない言葉だが、薬物を使用したときの感覚は、よくこう表現される。
薬物の使用や所持で逮捕され、通算12年にわたる服役生活を綴った『女子刑務所ライフ!』(イースト・プレス)が話題の中野瑠美さんは、自身の経験を振り返り、こう証言する。
「使い始めた頃は“こんなに気持ちいいことがあるんや”って、びっくりしましたね。失恋はもちろん、悩みごとなんかも全部忘れられました」
ただし、そんな快楽は一瞬のこと。すぐに“効き”は悪くなり、使う量が増えていったという。クスリ費用を工面するために風俗店で働く女性は少なくないが、中野さんの場合は、クスリを密売する売人になった。
「だいたい1グラム1万円が相場でした。今は4万円くらいも珍しくないそうですね。そもそも売人は“純度が違う”とか言って、値段を高くしてくるんですよ。ASKAさんは1グラム10万円で買っていたと報道されてましたが、これはさすがにひどいですね」(中野さん/以下同)
芸能人だからぼったくられた、ということだろう。それでは、清原和博や酒井法子もまた法外な値段で購入していたのだろうか。
「それはわかりませんが、可能性はあります。売人は自分が儲けることしか考えていません。それに、中毒者はクスリを買うために何でもするようになりますし、値切ることもしない。こういうのもクスリの怖いところですね」
一瞬の快楽と引き換えにすべてを失ってしまうことは、誰にでも想像できるだろう。それでも薬物に手を出してしまうのはいったいなぜなのか?
「クスリに手を出そうと思った段階で、もう心が壊れているんじゃないでしょうか。“こんなことをしたら一生がだいなし”とか、そういう正常な判断ができない状態なんですよ。