蕎麦のざる・もりの違いは?「せいろ」はなぜ上げ底?蕎麦の歴史をおさらい (3/3ページ)

Japaaan

その後、「ぶっかけ蕎麦」と区別するため、従来の汁につける食べ方を「もり蕎麦」と呼び始める 天保年間(1830年)…蕎麦屋が団結して値上げを願い出たが却下、蒸籠の底上げが始まる 明治以降(1868年~)…もり蕎麦に海苔をふりかける食べ方が登場。そのため、現在も海苔をかけたざる蕎麦を「もり」と呼ぶ店が多い

こうしてみると、蕎麦自体は変わっていませんが器の違いだったりトッピングの違いでバリエーションが増えていったことがわかります。

蕎麦好きとしては、最初から大盛りで食べたいところですが、伸びきってくっつきあった蕎麦を食べるのも野暮というもの。やはりちょっと少ないなと思ったら、もう一枚お代わりするのがスマートなのでしょう。蕎麦のスタイルはこれからも多様化していくことでしょう。末永くお付き合いしていきたいところです。

参考文献:『塩尻』天野信景著 国立国会図書館所蔵、『守貞謾稿』喜田川守貞著、そばの散歩道

日本の文化と「今」をつなぐ - Japaaan

「蕎麦のざる・もりの違いは?「せいろ」はなぜ上げ底?蕎麦の歴史をおさらい」のページです。デイリーニュースオンラインは、蕎麦・そばカルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る