適者生存ではなく怠け者生存?種の絶滅の謎を解くカギは?(米研究) (2/5ページ)
個体数が少なければ、一度の山火事や性別の比率の気まぐれな揺らぎでさえ絶滅に至らせる可能性がある。
ドードーやリョコウバトなど、過去の絶滅事例は大きな注目を浴びてきた。しかし絶滅の大多数が人類が登場するずっと以前に生じたものだ。したがって絶滅の主なデータ源は化石の記録である。

判明している過去の環境という文脈で化石について考察すると、種を絶滅に至らせる原因のよりはっきりとした像が浮かび上がる。
それによれば、今日までに、種が絶滅する可能性はいくつもの因子に関連してきた。
・気象変動
気温の変化が重要な一因子であることは確かだ。
地球の歴史において、ほぼすべての大きな世界気温の上昇・低下が、広範囲にわたる種々の生物の絶滅に結びついてきた。
種が占める地理的範囲の大きさもまた決定的だ。広く分布する種は、生息域が狭かったり、飛び飛びになっているような種よりも絶滅しにくい。
・隕石などの無作為な現象
また絶滅を引き起こす無作為な現象もある。
一番分かりやすい例としては、白亜紀末の生物の75パーセントを絶滅させた隕石があるだろう。こうした絶滅のランダムな側面ゆえに、「適者生存」よりも「一番幸運な者の生存」のほうが生命の歴史の隠喩として相応しいだろうと考える人たちもいる。

・基礎代謝率によるもの
直近では、さらに絶滅の生理学的要素が特定された。