適者生存ではなく怠け者生存?種の絶滅の謎を解くカギは?(米研究) (4/5ページ)
古生物学者は大量絶滅に気をとられる傾向にあるために、背景絶滅率はきちんと定義されていない。
だが、その率がどの程度変動しているのかよく分からないのだとしても、総じると、ほとんどの絶滅はこのカテゴリーに収まるようだ。

別の問題として、生物相互作用の変化が絶滅を説明する上でどの程度重要かということもある。
たとえば、ある種の絶滅は、捕食者や競合種が増加した場合や主な餌となる種が絶滅した場合に起きるかもしれない。しかし化石の記録からこうした情報が知られることは滅多にない。
絶滅した種の数すら大きな謎になりうる。バクテリアや古細菌といった微生物の多様性については、過去そして現在も含めて、ほとんど知られていないのだ。ましてそれらの絶滅パターンなど知るよしもない。
おそらく、絶滅を評価・説明する際に犯す最大の間違いは、最大公約数的なアプローチを取ることだろう。
種の一つ一つの絶滅に対する脆弱性は時間によって変化するし、それぞれの生物グループが環境の変化に対してそれぞれに反応する。
さらに地球の気温の大きな変動がそれらの一部を絶滅に至らせたとしても、同じ現象が別の新しい種を数多く登場させてきた。

したがって、各々の種が人為的活動やそれに関連する気候変動に起因する絶滅にどの程度脆弱なのかは、まだ答えることができない。
だが現在の絶滅率が背景絶滅と言えるレベルを十分超えて上昇しており、6番目の大量絶滅へ向かっていることは明らかだ。