激震プロ野球 セ・パ「監督クビ切り」の嵐(1)結果を残してきたソフトバンク・工藤監督だが… (2/2ページ)
それが選手からすれば『自分たちをプロ扱いしてくれない』と反発を招く結果を生んでいるのです。投手陣からは特に嫌がられているようです。離脱組も、工藤監督が指揮を執るかぎり戻ってこないとまで言われている」(ソフトバンク番記者)
実はそんな現場の微妙な雰囲気を感じ取ったフロントの「窮余の一策」が、17年の達川光男ヘッドコーチ(63)就任だったという。
「達川さんは言っちゃ悪いけど、“居酒屋にいるおもろいオヤジ”みたいな人。采配面よりもむしろ、選手と監督の間で潤滑油のような働きを期待されていました。ですが、昨季1年間ペナントを戦い、工藤監督とのあまりの野球観の違いが露呈、相いれなくなった。今では基本的に没交渉で、工藤監督付きのスタッフに『お前んところの監督、今何やってんだ?』と嫌味を言うなど、潤滑油どころかカラカラに乾いた関係です。『もう辞める』ともこぼしています」(ソフトバンク番記者)
そんな中、噴出しているのが秋山幸二前監督(56)の再登板待望論だという。
「『工藤は秋山の遺産で勝っているだけ』というのが球団内での“秋山派”の言い分です。選手からそっぽを向かれている工藤監督とは真逆で、選手の自主性を尊重しつつ指導するタイプで信頼も厚かった。秋山さん自身は近年、西武への復帰も視野に入れていたそうですが、辻発彦監督(59)が結果を残している今、その目は消えた。ソフトバンク電撃復帰の機運が高まっています」(地元マスコミ)
工藤監督が不満分子を抑え込むには逆転V、日本シリーズ連覇という圧倒的な「結果」を残すしかないようだ。