脳の前頭前皮質の領域が大きい人ほど、ストレスから身を守れるよう楽観的な考え方ができるという研究結果(米研究) (1/3ページ)
脳の前頭前皮質という領域の体積が大きな人は、ネガティブな出来事をポジティブに受け止め、感情に受けるストレスから身を守りやすい性格である傾向が明らかにされた。
研究を行ったのは米イリノイ大学ベックマン高等科学技術研究所の研究チーム。85人の健康な大学生を対象に、うつ病や不安神経症といった感情的苦痛の症状から脳を守りやすい性格について調査した。
・ストレスからの回復力を調べるためにMRIを使って脳を調査
じつは脳の体積と特定の性格とに関係があることはこれまでも知られていた。
そこで今回は、心が受けたストレスから回復する弾力性を確かめるために、構造的MRIを使い、脳、特に前頭前皮質の体積を検査した。
また同時に調査対象となった大学生にアンケートにも答えてもらい、それぞれの性格についても調べた。
そして、これらによって得られたデータを確証的因子分析(confirmatory factor analysis)という、共通点があるかどうかを調べるために使われる統計手法で分析した。

・前頭前皮質の体積が大きいほど楽観的な考えができる
この結果明らかになったのが、この領域の脳の体積が大きいほどに、楽観主義のような心を守りやすい性格的傾向が強まることだ。
特定の性格と脳領域との関係が明らかになれば、不安神経症やうつ病の患者が病気と戦う術を見つける役に立つかもしれない。
研究チームの一員、サンダ・ドルコス博士によると、彼らが特に関心を払っているのは認知行動介入療法だそうだ。
今回の研究では、前頭前皮質の各部位に関連する弾力性因子が特定された。ならば、認知行動介入療法を行うにあたっては、この脳領域をターゲットにすればいいということになる。