相続放棄したら祭祀財産も放棄され、墓守としての責任も消失? (2/2ページ)

心に残る家族葬

しかし、年を取り体の自由が効かなくなってくると、移動そのものも困難な状態となり、墓参もできなくなってしまう。墓じまいの根底にある原因の一つはこのような状況なのだろう。

■祭祀財産の承継を拒否したい、墓守から開放されたい場合

どうしても祭祀の承継、即ちお墓の維持管理の承継を拒否したい場合、幾つか留意して欲しい点がある。お墓は相続税非課税であり、祭祀承継者は祭祀並びにお墓の維持管理をしなくても罪に問わることもなく、また、祭祀承継者が責任を以てお墓や仏壇を処分することができるので、これらの点を踏まえてお寺や親族と協議していった方が円満に解決できるはずだ。

もう一つ。墓じまいの手続きは法的に結構煩雑な部分があるため、弁護士や行政書士に相談のうえ、手続きを依頼すればベストだ。他に手続き一切を請け負って貰える葬儀会社に依頼しておくのも良いだろう。

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