廃棄された列車内で生まれたマヌルネコの赤ちゃん。母親とはぐれた為人間の手による子育てが開始される(ロシア) (3/4ページ)
だが、人間の手で育てられ、野生でのきちんとした訓練がないのだから、そう容易いことではない。
「3ヶ月になった頃、ダーシャを野生に還す予定です。もちろん、それからも監視は続けますがね。今の段階ではまだ独りで生きてく準備ができていません」

image credit:siberiantimes/Vadim Kirilyuk
・絶滅の危機に瀕しているマヌルネコ
マヌルネコはロシア国内ではザバイカル地域、ブリヤート共和国、トゥヴァ共和国、アルタイ山脈などに生息する。
しかし生息域の減少や狩猟が原因で、IUCNのレッドリストでは近危急種に定められている。
幸いにもダウルスキー自然保護区での個体数は、ここ2年間で100匹以上に増えたと伝えられている。
全体ではザバイカル地域に1万匹以上が生息していると推定されるが、人間の手で育てられたのはダーシャしかない。

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マヌルネコは警戒心が強く、人間はもちろん、仲間のネコすらも避けて、通常は単独で暮らす。
短い爪と平らな顔を持ち、乾燥した山岳地帯にある洞穴や使われなくなった巣穴などに身を隠す。その被毛は、そうした環境に溶け込むカモフラージュの役割を果たしている。
ロシアではかつて、農家の納屋でマヌルネコの赤ちゃんが発見されたことがあり、イエネコだと思って育てたらマヌルネコでびっくり!という事案が発生している。