【関東大学リーグ戦2部】 関東学院大、大勝も大いに反省。

ラグビーリパブリック

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朝大、前半最後のゴール前攻撃も関東学院大が防いだ(撮影:見明亨徳)

 関東大学リーグ戦2部も2018年シーズンが開幕した。第1節の9月16日、1部リーグから降格し1年で復帰を目指す関東学院大は朝鮮大(昨季8位)と対戦した(朝大グラウンド)。

 前半開始6分で朝大が2トライを奪う展開。しかし、ここで本気モードにスイッチが入った関東学院大が実力を披露し計9トライ、57-19で退けた。

 榎本淳平ヘッドコーチは「勝って経験できることが大きい。1試合1試合が貴重」と振り返る。

 立ち上がり、朝大が関東学院大に「前へ出る意識したディフェンス」(鄭相洙:チョン・サンス主将)でプレッシャーをかける。すると関東学院大は自陣ゴール前でパスミス、これを朝大SH金信一(キム・シンイル)が奪い中央へトライを決めた。ゴールキックはCTB鄭主将が成功し0-7。さらにリスタートのボールを朝大が確保すると右ライン際をCTB金秀隆(キン・スリュン)が駆け抜け連続トライを奪う(0-14)。

 ここから関東学院大が生き返る。セットプレー、ブレークダウンで圧力をかけ始めた。朝大ラインアウトをスチール、スクラムは押し朝大を粉砕する。

 11分にCTB青山晃主将が右ラインアウトから出たボールを受けトライ、18分にはモールで押し込みHO岡輝剛がインゴールへ置く。キック成功で14-14に追いついた。

 さらに4分後、フェーズを重ね朝大ゴールまで持ち込むとラックのボールをFL大村純市がポスト右へ運び逆転した。前半はラインをモールで押し1トライを加え、26-14で折り返した。

 後半最初の加点で「ようやく落ち着いた」(榎本HC)。2分にトライを奪うと最後まで攻め続け、39分のトライで終えた。

 「普通に勝つことは難しいですね」と榎本HC。3季ぶりの下部リーグ初戦から選手たちが体感したものを復帰への糧にしたい。

 かつての大学王者に胸を借りた朝大、鄭主将は「決して勝てない相手ではないと思った」。「最初のトライは取らしてもらえたもの」と呉衡基(オ・ヒョンギ)監督は謙遜した。前半途中からの関東学院大のプレッシャーに「1枚2枚も上手。セットプレーの安定が課題」。

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東洋大LO鴨澤が前半2トライを奪う(撮影:見明亨徳)

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白鴎大の留学生FLタギベタウアが快走しトライ(撮影:見明亨徳)

■「東洋大も白星スタート」

 朝大での1試合目は東洋大×白鴎大。昨シーズン3位の東洋大が6位白鴎大を8トライ55-12で一蹴した。

 前半、7-5と逆転した後、29分と39分にLO鴨澤享佑が連続トライで突き放した。後半は最初に白鴎FLカバイア・タギベタウア(2年、ニュージーランドからの留学生)が快走し左中間へトライを奪う。この後は東洋が5連続トライでノーサイドを迎えた。東洋FB大内錬(2年)の確実なキック(6G1PG)も試合を締めた。

 「学生一人一人が考えるラグビーが狙い」と東洋大の福永昇三監督、大内も「いつも熱心に練習した成果」と称えた。

(文:見明亨徳)
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