高梨沙羅が『故郷・北海道』被災で最終戦前にメンタル消耗の危機

まいじつ

画/彩賀ゆう
画/彩賀ゆう

スキージャンプの高梨沙羅がGP最終戦に出場するため、9月17日に成田空港から旅立った。しかし、関係者は「本当に大丈夫か!?」と高梨のメンタル面を心配しているという。

「前シリーズを終えて帰国した11日も、ちょっとヘンでした。普通でいられる状況ではないのに」(スポーツ紙記者)

高梨は前シリーズ大会中に、郷里・北海道の胆振東部を襲った大地震を知った。即座に家族に連絡を入れ、無事を確認したそうだ。

「高梨はとても試合を続けられる状況ではなかったらしく、母親が試合に集中するようメールで説得したそうです」(同・記者)

そんな中でも高梨は個人総合7連覇を果たし、最終戦に臨むのだから、精神力は並大抵ではない。関係者によれば、前シリーズのロシア大会から最終戦まで1週間の期間しかなかったため、そのまま最終戦会場のドイツに入る予定でいた。多忙スケジュールになるのを覚悟しての一時帰国だった。

「とはいえ、所属先の『クラレ』にも挨拶しなければなりません。以前から応援してくれる関係企業、自身が続けてきたボランティア活動先にも顔を出さなければならなくなり、家族とはゆっくり話ができませんでした」(関係者)

家族の応援が高梨の力に

被害の大きかった厚真町などには、赤十字社を通して今夏のGPの賞金や飲料水を寄付した。郷里を思う気持ちには頭が下がるが、こんな話も聞かれた。

「高梨が被災地に入るのはしばらく先になると思います。ドイツでの試合を終えたら、そのままスロベニアに移動し、2週間ほどの個人合宿を行う予定。個人合宿をやるかやらないか、相当悩んだようですね」(同)

被災直後は試合会場入りしても、家族にメールやLINEメッセージを送り続けたという高梨だったが、家族が迷う高梨の背中を押したようだ。

「試合に集中できない心理状況は、スポーツの世界では大きなデメリットです。昨シーズンはライバルの急成長もあって、高梨は成績が振るいませんでした。そのためどうにか今シーズンに巻き返しを図りたいのですが、全力でできるのかどうかすら怪しい状況になってしまった。これから本番を迎える今季の成績は、家族の応援がいつも以上に力になると思いますよ」(前出のスポーツ紙記者)

高梨には不安を乗り越えた、驚異のジャンプを見せてほしいものだ。

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